2026年06月25日(木)
ミチーガとデュピクセント
アトピー性皮膚炎のお子さんたちで、
「お薬を指示通りしっかり塗っているのに、なかなか湿疹が良くならない」
「かゆみが強くて夜ぐっすり眠れていない」と言われることもある。当院でも、そんな方たちに、注射による生物学的製剤「デュピクセント」および「ミチーガ」による治療を提供できるようになった。
これらの薬は、体内の炎症やかゆみの原因となる特定の物質(サイトカイン)に直接働きかけ、症状を根本から改善する可能性がある治療法。
デュピクセントとミチーガの違いについて以下にまとめてみた。
1. どこに効くか
デュピクセント
– アレルギー炎症の元の「IL-4」と「IL-13」をブロック
– 皮膚の赤みや乾燥を軽減し、バリア機能の回復。
– 例えると、家の中で「火事を起こす原因そのもの」を止める
ミチーガ
– 「かゆみの信号」を伝える物質(IL-31)に作用
– とにかくかゆみを徹底的にブロック
2. 対象年齢
•デュピクセント:生後6ヶ月〜
•ミチーガ:6歳〜
3. 注射の方法と間隔
•デュピクセント:初めに2本注射、その後は 2週間に1回
•ミチーガ: 4週間に1回 の注射。
どちらも注射だけど、ミチーガの方が痛みがまし。
デュピクセントはかなり痛いが、実際に続けているお子さんたちは慣れたから大丈夫とのこと
4.治療歴
•デュピクセント:6ヵ月以上ステロイド治療が必要
•ミチーガ:1カ月以上治療が必要
5. 副作用の違い
•デュピクセント:結膜炎、注射部位の腫れや赤みなど
•ミチーガ:一時的な皮膚炎の悪化や注射部位の赤み
6. どちらを選ぶかの目安
•とにかくかゆみがとても強く、夜眠れない→ ミチーガ
•皮膚全体の赤みや乾燥、炎症も強く、湿疹も広くある場合 → デュピクセント
7. 注意点
•注射をしても、塗り薬(ステロイド外用薬や保湿剤)はしっかり続けることが必要
どちらを選ぶかは、患者さんごとにしっかりお話をして決めていきたい。
Posted by さかざきひろみ at 19時13分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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