2026年07月09日(木)
シナプスの刈りこみ
先日の小児漢方懇話会で、話題になっていたお話。
特別講演の宮内先生とシンポジウムの川嶋先生の講演でお話されていた。
とっても興味深かったので、まとめてみた。
脳は生まれてから成熟するのに20年かかる。
ここで大切になるのが「シナプスの刈り込み」という脳の働き。
シナプスとは、脳の中で神経同士をつなぐ、小さな橋のようなもの。
特に5歳ぐらいまでに、脳はこのシナプスをたくさん作る。
だから脳は、よく使うものは残して使わないものを消していく。
これが「刈り込み」で、
脳が効率よく働くための大切なプロセスとなる。
この刈り込みがスムーズに進まないと、発達の問題がおこることがある。
自閉スペクトラム症(ASD)では、脳にシナプスが多く残りすぎることがあり、その結果、音や光に敏感になって、情報を整理するのに時間がかかる。
注意欠陥多動症(ADHD)では刈り込みの不足が注意のコントロールや衝動抑制が不安定となる。
また、統合失調症では逆に、思春期以降に必要なシナプスまでも刈り込まれてしまい、その結果意欲低下、うつ状態、幻覚がおこったりする。
そしてシナプスの刈りこみは、主に乳幼児期に睡眠中に起こっている。
したがって、この時期の睡眠は今後の発達に非常に重要になる。
ちなみに、これが必要な睡眠時間。
時間だけでなく、睡眠の質も大切となる。

Posted by さかざきひろみ at 18時22分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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