2019年02月03日(日)
125年 [漢方薬]
昨日はツムラ創業125周年の記念講演会。
125年って凄い伝統。
一番最初のおくすりが中将湯。
ツムラ創業者の方が、母親の実家に逃亡中の中将姫をかくまったお礼に製法を教わったという秘薬が伝わり、それが、後に中将湯になったそう。保険適応のお薬ではないが、今もちゃんと販売されている。
講演会の内容は、主には高齢者医療と漢方。
小児科医の私にとっては、あまり関係ないかなあと思ったが、とても勉強になった。
阪大の萩原圭祐先生のは、実際に老化促進マウスで、牛車腎気丸を飲ませていたほうが、筋肉の衰えが明らかに少なかった。
また、筋ジストロフィーモデルマウスの筋肉量や体重をふやすこともわかった。高齢者は筋肉が衰えて、寝た切りになったりして介護が必要になってくる。その対策として牛車腎気丸は中心的な役割になると話されていた。
筋肉量を減らさない様に、私も主人も飲むべきか。
京大の海道先生は、肝移植やがんの手術後の予後が悪い人は、ステージに関わらず、骨格筋量が関係している。
一番悪いのは筋肉量が少なくて太っている人(サルコペニア肥満)だそう。
栄養、リハビリ、漢方で予後が良くなる可能性がある。
システムバイオロジーの話はやっぱり難しい。
だけど、AIやスーパーコンピューターを使って漢方薬の機序が少しずつ解明されている。
たくさんの生薬の中のどれが有効というわけでなく、その組合わせが重要な意味がある。
お勉強のあとは、美味しくて楽しい時間。
リッツカールトンのお料理は美味しい。
やはりスイーツが一番、ときめいてしまう。
最後に挨拶されていた大阪市大学長の荒川先生には学生のころポリクリでお世話になった。とても懐かしくてご挨拶させてもらったら、私のようなものにも気さくにお話しして下さった。
荻原先生は、小児科こそ絶対漢方薬が必要とお話しされていた。色々勉強になるお話しを伺うことができた。
もちろん千福ファミリーの皆さんも一緒。
今回、講演会には500人、情報交換会には300人ぐらいの方が参加されたそう。漢方好きがいっぱいやわ。
Posted by さかざきひろみ at 16時31分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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