2024年01月16日(火)
鼻からワクチン
外来では、インフルエンザとっても増えている。
A型もB型も。
それでよく聞かれるのは、
「今年のワクチンは何型が入っていたのですか?」
実はワクチンにはA型2種類とB型2種類含まれている。
これを接種すると、血液の中にインフルエンザウイルスに対する抗体(IgG)ができる。
ただ、インフルエンザウイルスは鼻の粘膜で増えて発症するので、ワクチンを接種してもかかる可能性がある。
ただ、ウイルスが血液の中に入って重症化することをブロックする役目はある。したがって、ワクチンの主な目的は重症化予防になる。
ところが、海外ではフルミストという鼻にスプレーするインフルエンザの生ワクチンがある。
(注射のワクチンは不活化ワクチン)
以前、当院でも海外から個人輸入して患者さんに接種していたことがあった。
そのフルミストは昨年3月に承認されて、おそらく今年の秋ぐらいから実際に日本で発売される予定となっている。
対象年齢は2歳〜18歳。
(海外のものは2歳〜49歳だったけど...。)
こちらは、鼻の粘膜でIgAというウイルスをブロックする抗体ができて、直接感染を予防できると言われている。
以前クリニックで、接種していたときは、注射でないので、結構評判がよかった。ただ、鼻水がたくさん出ているお子さんや、2.3歳で泣いてしまうとなかなか難しい。
また、きっと値段は注射のものより高価になるかもしれない。
だけど、注射が大嫌いなお子さんにとっては、痛くないので、優しいワクチン。
Posted by さかざきひろみ at 18時55分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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