2018年01月27日(土)
寒っ! 美味しっ! [漢方薬]
水曜日夜は千福ファミリーの新年会。
今回の場所は西宮北口。
寒波が来るという予報で、スタッフたちも
「先生、やめといたほうが」と心配してくれる。
私も遠いので、若干気が乗らなかった。
がっ、幹事の棚田先生が選んだ「だんらん処真」は、めっちゃ美味しい素敵なお店やった。
鮨うろこといい勝負。
御造りは最高。あと私は牡蠣が少し苦手なのだけど、牡蠣の天ぷらの美味しさにびっくり。
お酒が好きな先生たちには、美味しいお酒もたくさん。
皆さん、お目目キラキラしてはった。
美味しいお料理とお酒と、楽しいお話し。
ほんとに最高。
新しく参加された先生は、皆のテンションの高さにちょっと戸惑ってはったけど、最後はもうお友達。皆仲良し。漢方がつなぐ「わっ」が広がる。
帰りに、西宮までわざわざ来てくれてと棚田先生から手土産に、「エイジ・ニッタ」の吟醸マカロンまで頂いた。
お酒の味が強いのかなと思ったのだけど、それほどでもなく中に入っているミルクガナッシュが甘くて良いかんじ。また食べたい。まさにお洒落な手土産。
寒い中、西宮まで行ってよかった!
いつもは熟睡している時間に、みなで大騒ぎ。
帰りの高速から見た深夜の大阪の夜は、キラキラしてたなあ。
さらに後日談。
いい気分になって、私はピンクのイアマフを無くしてしまった。お店に忘れたようで、あとで棚田先生から連絡があった。
そして、なんと今日わざわざクリニックまで届けて下さった。実は、毎年イアマフを無くしている。去年は2個も。
今年もかと思っていたが、私のところに戻ってきた。
とっても偉い先生で、お忙しのにわざわざありがとうございました。
いつか、このお礼は必ず。
Posted by さかざきひろみ at 18時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2018年01月23日(火)
インフルエンザの治療法 [診療]
西洋医学的治療法は、
1)タミフルの内服
顆粒とカプセルがある。
カプセルを飲めるのは体重は37.5kg以上
お子さんはほとんどが顆粒だけど、これが苦い。
そのまま飲めない場合も多く、アイスと混ぜると飲みやすい
2)イナビルの吸入
吸入は1日だけ。
10歳未満は1キット(2回吸う)10歳以上は2キット(4回吸う)
1日だけなので便利だけど、小さいお子さんは吸いにくい。
だいたい6才以上が目安。
5才でも上手にできるお子さんもいるが、9才でもむせてしまう場合もあり。
1回分だけなので、失敗できない。
3)リレンザの吸入
朝夕吸入で5日間
粉がイナビルに比べてむせにくく、少し甘い
4才ぐらいでもできる場合がある。
失敗しても5日分ある
4)ラピアクタの点滴
通常は1回だけ点滴
これは、上記がどうしてもできない場合や入院するような重症例に考慮。
これらはどれもインフルエンザウイルスを死滅させるものでなく、増殖を抑える。したがって、熱がでて48時間以内に処方する。ただ、これらの抗インフルエンザ薬を使わないと治らないというわけでない。タミフルが発売されたのは2001年。それまでお薬はなかった。
実際、外来でもすでに48時間以上経過した例や、お薬なしで治っているケースも多い。
また、早期にタミフルなどを使っても、すぐに解熱せず高熱が続くケースもある。
西洋薬と併用して漢方薬治療もある。(もちろん単独でもよい)
これは、主にお子さんの場合。
高熱がでて悪寒があるようなときは、麻黄湯か葛根湯を3時間おきに内服。
他にも初期には、高熱でひどい症状のときは大青竜湯(麻黄湯∔越婢加朮湯)。
熱がでず寒気ばかりする時やご老人の場合は麻黄附子細辛湯。ご老人や体力ない人は麻黄湯は避けたほうがよい。
汗をかいたら、小柴胡湯や柴胡桂枝湯などの柴胡剤に切り替える。咳がひどくて、夜間眠れないときは、竹茹温胆湯。
そして、もう登校登園してもいいころなのに、いつまでも食欲がもどらない、だるさがとれないときは補中益気湯。
(上の図は、代表的な一部だけで実はもっとたくさんの種類がある)
このように、漢方薬は個人の体質や病気の時期によってお薬が変わり、個人の免疫力をあげて、インフルエンザウイルスによって炎症を起こした体に対して抗炎症作用がある。
元気だったら、西洋薬だけで十分かもしれないけど、しんどいときやなかなか治りにくいときは漢方薬の併用がお勧め。
受験生で、インフルエンザに罹りたくないという場合には、補中益気湯を内服するという方法もある。体質によっては、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小建中湯なども有効。
Posted by さかざきひろみ at 18時30分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2018年01月21日(日)
お勉強 [漢方薬]
今日は、大野修嗣先生の1日漢方セミナー。
主には、生薬の組合わせのお話し。
生薬の組合わせの効能で、そのエキス剤の方向性、どんな症状に効くか、症例を提示してわかりやすくお話しして下さった。
そして、できればとことん悪くなってから漢方を飲むより早めの方が格段に有効であると話されていた。
前回、大野先生の講演に参加したので、e漢方塾というのにも登録させて頂いている。月1回症例問題がメールされて、偉い先生方が、あーだこーだとカンファレンスされているのを見ることができて、色々勉強させてもらっている。
そして、もうひとつのお勉強
今年3月が小児科専門医の更新。
専門医制度が変わって、色々ややこしそう。
今までは、学会に参加するだけでよかったのに。
2018年3月に更新する場合は、
@診療実績の証明(2018年は60例)6単位
A専門医共通講習3-6単位
B小児科領域講習10単位以上
C学術成績、診療以外の活動実績0-8単位
この4つで30単位以上とらないといけない。
@は今まで私が診療した症例を簡単にまとめる。案外すぐにできる。
AとBで45分ぐらいのオンラインセミナーを、視聴して、その後のテストが7割とれたら単位がもらえる。
私が単位をとるにはなんと14も視聴しないといけない。
これが結構時間がかかるのだが、実際にはどのセミナーも結構面白くて勉強になる。ほんとは視たほうが勉強になるのだが、ランニングしながら聴いてみた。それでもテストには合格。
Cではすでに6単位ある。
3月に向けて少しずつ仕上げていこう。
他にも、たくさんデューティが。
ほんとに日々勉強。
だけど、今でもたくさん勉強することがあるのは、幸せなのだ。
Posted by さかざきひろみ at 17時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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