2015年10月25日(日)

東洋医学会関西支部例会 [漢方薬]

いつもは、とても難しい内容なので、パスすることが多かった。今回のは、理解できそうと参加してきた。場所はグランフロント大阪。私は次の3つを聞いてきた。

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@特別講演:「漢方薬の解表作用によるlipid raftの解除とアレルギー・感染症の治療」
 高橋秀実先生(日本医科大学微生物学免疫学教授)
Aランチョンセミナー:「緩和ケアの現状と展望−緩和ケアにおける漢方薬の役割とその使い方」
 細川豊史先生(京都府立医科大学 疼痛・緩和医療学講座 教授)
B教育講演:「ガイドラインからみた漢方を用いたアトピー性皮膚炎治療」
 山田秀和先生(近畿大学医学部奈良病院皮膚科教授)

@ウイルス感染がおこると細胞膜表面の抗原提示細胞がぎゅっと集まってきてlipid raft(脂質のいかだ)をつくる。これが情報伝達して細胞性免疫を動かし、ウイルスを排除して病気が治る。この脂質のいかだが固まると熱や関節痛をおこす。漢方薬は、情報伝達後の脂質のいかだをバラバラにもとの状態にすることができる。解熱剤は、細胞膜表面で、このいかだごと固めるので、解熱はするけど、情報伝達できず、ウイルス排除に時間がかかってしまう。アレルギー疾患でも細胞膜表面で同じようなことがおこっているらしい。

Aはがんの緩和ケアのお話し。小児科を開業していると普段あまりなじみのない話だがとても興味ぶかかった。今男性の60%、女性の48%がガンに罹る時代なのだそう。
早期の緩和ケアの導入が、QOLの改善のみならず症状がコントロールされるので元気になり、余命の延長効果もある。さらに、そのケアには漢方薬の効果が期待されていて、抗がん剤投与前に漢方薬を投与すると抗がん剤の副作用の軽減にもなる。六君子湯を併用することによって、プリンひとかけらも食べることができなかった方が、食欲がふえ退院時にはビーフシチューを食べて帰った話をされていた。最後のスライドの<愛と思いやり&humor>というのが印象的だった。
漢方って色々な分野で活躍してるんやなあ。

Bは、各学会での漢方薬のエビデンスレベルのお話し。アトピー性皮膚炎の漢方治療の実際をお聞きできるかと思っていたので少し残念。

会場で、大学の同級生に偶然再会。彼女は皮膚科でやっぱり漢方治療に興味があるらしい。とくにお子さんのアトピー性皮膚炎には積極的に処方していると話してた。久しぶりに会って懐かしく、また同じ漢方好きで何だかとても嬉しかった。また情報交換しようねってお約束。

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学会の帰り、ルクアにカーリーの期間限定のお店があった。いつもネットで購入するので、お店は初めて。どれもこれも可愛すぎて、あれもこれも欲しくなる。結局、サングラス入れ用にスマホケース、あめちゃん入れ用に小さいポーチを購入。実は学会会場の企業展示でもプラセンタ製品をあれこれ購入。

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さらに、つい立ち寄ってしまったお花やさんでポインセチアの仲間のプリンセチアも。お花屋さんにいくと、色々購入したくなる。さすがに今日はガーデニングの時間がないので断念。

先日の寄せ植えがこんなに可愛くなっている。ガーデニングは癒しかなあ。

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Posted by さかざきひろみ at 17時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2015年10月20日(火)

挑戦 [漢方薬]

漢方薬はどうしたら、飲みやすくなるのか?
身体にあった漢方は小さいお子さんでも、普通にそのまま飲めることも多い。
だけど、まず最初に飲むときは色々な工夫が必要になってくる。そのためには、試行錯誤の味見の毎日。そして、うちのスタッフ達もそれに巻き込まれる.....。

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単シロップ割り

普段良く処方する漢方薬は単シロップ割りが飲みやすくお子さんたちに好評。どんな分量がよいかなど、たくさん作って色々味見をしてみる。そして、カルピスを少し加えるとマミー味になることも発見。リンゴジュースをすこしだけ加えてもよいが、やっぱりカルピスが美味しい。

先日は、最強に苦い黄連解毒湯ベースの荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、温清飲をカレーにいれて食べてみた。スタッフが「毒入りカレー」と命名。さすがの私もあまりのすごさにびっくり。何とも言えない味だが、この柴胡清肝湯を、美味しいをそのまま飲んでたお子さんもいた。

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ココア割り

漢方薬の中でも飲みにくいものをココア割りにしてみた。毒入りカレーを飲んでいたので、ココア割りはどれも美味しく感じてしまう。スタッフの感想は、十味敗毒湯ココア割りはおばあちゃんの畳の味?らしい。

ハンバーグにも入れてみる。だいたい、ミンチ肉50gに1包。今日は、疲れたときの晩御飯、補中益気湯ハンバーグ。プチバーグ2個で1包。

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ホットケーキよりもパンケーキにしたほうがモチモチして美味しくなることも判明。風邪予防の柴胡桂枝湯パンケーキ。1袋150gに6包。1枚半で1包。

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プチダノンはさみ

さらに、ヨーグルトでもプチダノンやベビーダノンのほうが漢方と相性が良いことも発見。私は毎日プチダノンにあれこれ混ぜている。

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少しずつ味見しているので、クリニックには半分残った漢方がたくさん。残ったのを、今度ははちみつやら練乳やらに混ぜて食べていたら、少し太ってしまった。
それでも、私の果てしない挑戦は続く......。

Posted by さかざきひろみ at 17時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2015年10月17日(土)

外来状況 [クリニック情報]

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10月は🎃ハロウィーン。
そして、10月といえばインフルエンザワクチン開始月。

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外来では、あいかわらずお咳のお子さんが多い。
RSがあちこちの保育所で流行中。
この時期は毎年必ず増える。
保育所で一人でたら、きったその周りで咳をして、ぜろぜろいってるお子さんは皆RSだろう。
確かにRSウイルスは6ヶ月未満の小さいお子さんがかかると、呼吸困難になって入院することも多い。
咳もひどく、高熱が4-5日続く場合もある。
有効なお薬がないので、治療は対照療法のみとなる。
咳やお熱があっても、水分がとれていて(尿がでている)、眠ることができて、機嫌がよければ経過観察できる。
夜間咳で眠れない。おっぱいが飲めない、水分がとれない。呼吸がしんどそうなときは、すぐに病院受診が必要。

もう少し大きなお子さん達の間ではマイコプラズマが多い。
熱はないが咳がひどい。外来で待っている間もずっと咳というお子さんが多く、肺炎がひどくなっているケースは少ない。ただ、マイコプラズマはRSと違って有効なお薬がある。

他には、溶連菌感染症とウイルス性胃腸炎が増えてきた。
運動会が終わって、疲れがでているお子さんも多い。
週末土日は、ゆっくり休んで体力を回復させてね。

実は私もとても眠い。
今日のレッスン、ピラティス、バレエ、ジャズの途中ぐらいまでは、頭は半分寝ていた。先生の声が聞こえるから体だけは動いている状態。刺激がなくなったら寝てしまうだろう。
先日は美容室のシャンプー台で熟睡。
ちゃんと夜22時には確実に寝てるのに。
現在、講演3つ、原稿2つ、そしてもうひとつ大きなお仕事を抱えている。寝ている場合ではないが、寝ないと仕事ははかどらない。

Posted by さかざきひろみ at 19時53分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 3 )

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