2026年02月10日(火)
92番 滋陰至宝湯 [漢方製剤]
じいんしほうとう。
陰を滋養するのに宝のような効能があることから命名された。
滋陰というのは、陰を潤すという意味で、発熱や炎症による脱水や低栄養状態、貧血などを改善するという意味らしい。
なんか難しいけど、身体の水分がたりなくなって乾いた状態を潤すという意味でもある。
13種類の生薬から構成されているけれど、
よく見たら㉔加味逍遙散と少し似ている。
加味逍遙散から山梔子と牡丹皮をぬいて、
+香附子+陳皮+麦門冬+貝母+知母+地骨皮。
そういえば、千福先生が加味逍遙散のデラックスバージョンと言われていた。
乾いた咳がひどくて、体力が低下しているけど、イライラしてうつっぽくなっているときに処方するイメージ。
小児科領域では出番がない薬。
また咳の漢方のファーストチョイスでないけれど、慢性化して色々無効なときに知っておくと便利かもしれない。
Posted by さかざきひろみ at 19時11分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年01月27日(火)
91番 竹筎温胆湯 [漢方製剤]
ちくじょうんたんとう。
基本的には、インフルエンザやかぜが長引いて、咳がつづいて、夜眠れないときに処方する薬。
肝を温めるので、不眠や不安、神経過敏にも使える。
風邪にも精神症状にも有効な漢方ならではの薬。
竹筎(ちくじょ)は、咳止めで抗炎症作用もある。
柴胡と黄連も抗炎症作用。
咳に対する生薬もたくさん含まれる。
温胆湯の語源は「胆を温める」。
温胆湯は、精神症状や消化器症状を改善して、胆を強めて胆力(決断力)をつける。
「胆(キモ)が据わる」という言葉があるくらい、胆は決断力に関連するところである。
胆の機能が低下する(きもを冷やす)と物事にビクビクして、不安を感じるようになる。
日常生活の中で一番決断力を有するのは、就寝する時という。
よって、胆の機能低下は不眠につながる。
いい薬だけど、とっても苦いのが難点。
Posted by さかざきひろみ at 01時41分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月28日(日)
90番 清肺湯 [漢方製剤]
今年最後の漢方薬は「せいはいとう」
3年がかりで、やっと90番まできた。
90番〜96番は、咳に関する漢方薬がラインナップ。
このあたりをうまく使いこなすのは、結構難しい。
この中で、小児科で出番があるのは、
95番五虎湯ぐらいか。
清肺湯の保険適応病名は痰の多く出る咳。
清肺は、肺の熱を冷ますという意味。
生薬数は16と多い。
肺や気管支の炎症を抑えて、痰を除去し、咳を鎮める効果がある。
具体的には、気道液の分泌を促して気道を潤し、気管支の線毛運動を活性化することで、痰や異物を排出しやすくしている。
味がとてもまずい。
痰が多くてごろごろしている、COPDの方に適応があるらしい。
ただ、黄芩が含まれるので肝機能障害や間質性肺炎に注意が必要。
小児科ではあまり出番がない漢方薬。
そして、明日がお仕事納め。
Posted by さかざきひろみ at 16時38分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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