2025年12月28日(日)
90番 清肺湯 [漢方製剤]
今年最後の漢方薬は「せいはいとう」
3年がかりで、やっと90番まできた。
90番〜96番は、咳に関する漢方薬がラインナップ。
このあたりをうまく使いこなすのは、結構難しい。
この中で、小児科で出番があるのは、
95番五虎湯ぐらいか。
清肺湯の保険適応病名は痰の多く出る咳。
清肺は、肺の熱を冷ますという意味。
生薬数は16と多い。
肺や気管支の炎症を抑えて、痰を除去し、咳を鎮める効果がある。
具体的には、気道液の分泌を促して気道を潤し、気管支の線毛運動を活性化することで、痰や異物を排出しやすくしている。
味がとてもまずい。
痰が多くてごろごろしている、COPDの方に適応があるらしい。
ただ、黄芩が含まれるので肝機能障害や間質性肺炎に注意が必要。
小児科ではあまり出番がない漢方薬。
そして、明日がお仕事納め。
Posted by さかざきひろみ at 16時38分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月18日(木)
89番 治打撲一方 [漢方製剤]
89番じだぼくいっぽう。
名前どおり、その名の通り、「打撲を治すための一番手」
このお薬は、本朝経験方で、made in japan。
血行を促進し、内出血や腫れを早く引かせる。
さらに、打撲や捻挫に伴う痛みを和らげる効果もある。
うちみがひどいときはこれを飲むと早く軽快。
お子さんでも、ひどい打撲に治打撲一方を処方すると、
痛みや内出血は早く回復する。
以前、鼻骨骨折で顔が腫れあがって紫色になっていたお子さんが、この薬で早く回復した。
また主人が鎖骨骨折の手術をしたとき。内出血して痛みと腫脹がひどかったので、89治打撲一方と㉕桂枝茯苓丸を併用してよく効いた。
腹証で、治打撲一方の圧痛点というのがある。
臍右横1〜2横指附近に放散する圧痛と抵抗のことで、これがあるとさらにこの処方がよく効くと言われている。
打撲、捻挫、骨折があるときには、西洋医学的治療とぜひ治打撲一方を併用したい。
私が、常に持ち歩いている常備薬漢方のひとつ。
Posted by さかざきひろみ at 18時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月11日(木)
88番 二朮湯 [漢方製剤]
にじゅつとう
保険適応病名は五十肩のみ。
水毒傾向がある上半身の慢性の痛み(重だるい痛み)に有効。
二朮とは、蒼朮と白朮の2つ。
どちらも水毒に有効な生薬、さらに茯苓も含まれる。
香附子・天南星は、上半身の水毒を治すともいわれている。
他には、気のめぐりをよくする生薬、鎮痛作用のある生薬が含まれる。
ただ、黄芩がはいっているので、肝機能障害に注意。
ちなみに、二朮湯は肩こりにはあまり使われない。
肩こりと五十肩の違いは
肩こり⇒肩の筋肉疲労、筋肉痛、つまり筋肉の問題
五十肩⇒肩関節の炎症、つまり関節の問題
Posted by さかざきひろみ at 18時01分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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