2025年12月18日(木)
89番 治打撲一方 [漢方製剤]
89番じだぼくいっぽう。
名前どおり、その名の通り、「打撲を治すための一番手」
このお薬は、本朝経験方で、made in japan。
血行を促進し、内出血や腫れを早く引かせる。
さらに、打撲や捻挫に伴う痛みを和らげる効果もある。
うちみがひどいときはこれを飲むと早く軽快。
お子さんでも、ひどい打撲に治打撲一方を処方すると、
痛みや内出血は早く回復する。
以前、鼻骨骨折で顔が腫れあがって紫色になっていたお子さんが、この薬で早く回復した。
また主人が鎖骨骨折の手術をしたとき。内出血して痛みと腫脹がひどかったので、89治打撲一方と㉕桂枝茯苓丸を併用してよく効いた。
腹証で、治打撲一方の圧痛点というのがある。
臍右横1〜2横指附近に放散する圧痛と抵抗のことで、これがあるとさらにこの処方がよく効くと言われている。
打撲、捻挫、骨折があるときには、西洋医学的治療とぜひ治打撲一方を併用したい。
私が、常に持ち歩いている常備薬漢方のひとつ。
Posted by さかざきひろみ at 18時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月11日(木)
88番 二朮湯 [漢方製剤]
にじゅつとう
保険適応病名は五十肩のみ。
水毒傾向がある上半身の慢性の痛み(重だるい痛み)に有効。
二朮とは、蒼朮と白朮の2つ。
どちらも水毒に有効な生薬、さらに茯苓も含まれる。
香附子・天南星は、上半身の水毒を治すともいわれている。
他には、気のめぐりをよくする生薬、鎮痛作用のある生薬が含まれる。
ただ、黄芩がはいっているので、肝機能障害に注意。
ちなみに、二朮湯は肩こりにはあまり使われない。
肩こりと五十肩の違いは
肩こり⇒肩の筋肉疲労、筋肉痛、つまり筋肉の問題
五十肩⇒肩関節の炎症、つまり関節の問題
Posted by さかざきひろみ at 18時01分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年11月27日(木)
86番当帰因子 [漢方製剤]
とうきいんし。
名前の由来は当帰がメインの生薬で、
飲子は少量ずつ内服して飲むという意味らしい。
保険適応病名は
冷え症のものの次の諸症:慢性湿疹(分泌物の少ないもの。かゆみ)
どちらかというと老人性の乾燥性皮膚掻痒感に多く処方されるが、若い人でも適応がある場合もある。
血虚を治す基本方剤の四物湯がそのまま含まれる。
黄耆も皮膚を強くする。
荊芥(ケイガイ)は多くの皮膚に関する方剤に含まれ、
非常に強いアクアポリン3の発現亢進作用があって、皮膚を潤す。
何首鳥(カシュウ)は実はツルドクダミ。
疾梨子(シツリシ)はハマビシの果実。
この二つの生薬は珍しくて、含まれているのは当帰飲子だけ。
冬に冷えていて、乾燥肌がひどく粉がふいていてかゆみが強い場合に飲むとよい。
もちろん、保湿剤やステロイド剤、西洋薬との併用もOK。
Posted by さかざきひろみ at 19時37分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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