2019年11月12日(火)
いい夢 [漢方薬]
11才のAちゃん。
毎日、怖い夢をみる、おいかけられたり、母が亡くなってしまう夢をみるのるのがいや。
何でもないのに涙があふれてくる。
こんなときは72甘麦大棗湯。
彼女は、これを飲むと、楽しい夢をみるらしい。
薬がなくなったら急に怖い夢。
だからこの薬をずっと飲んでおきたい。
彼女の心の闇は、不安からくる。
5才のBくん。
怖い夢を見るから夜寝るのがいやと。
とても緊張しやすく、チックもある。
また偏食傾向で、あまり食べない。
こんなときは83抑肝散加陳皮半夏。
この子もこれを飲むと怖い夢をみないと。
偏食傾向がなく、体格がしっかりしていたら54抑肝散でもOK。
83抑肝散陳皮半夏は抑肝散に陳皮(みかんの皮)と半夏(サトイモ科のカラスビシャクの根)がはいったもの。これは、胃腸機能改善作用がある。
他に、悪夢をみるときは26桂枝加竜骨牡蛎湯が有名。
「怖い夢を見るので、何とかしてほしい」という訴えに対して、西洋医学しか知らないと、それは病気でないので、経過を見ましょうというしかない。
だけど、漢方というアイテムを知っていると色々なことに対応できる。お子さんにとって、怖い夢を見るというのはとっても辛かったに違いない。楽しい夢を見るようになったと聞いて、私も嬉しくなった。
こんな時、漢方を勉強していてよかったと実感。
Posted by さかざきひろみ at 20時28分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年11月10日(日)
漢方トレーニングキャンプ [漢方薬]
漢方三昧の2日間。
初心者の方に少しでも漢方薬のことを知って頂きたい、できれば明日からどんどん処方して頂きたい、そんな思いをこめて参加した。
今回は色々な診療科、勤務医の先生、開業医の先生の方々がいらっしゃった。一緒に講師をして下さるのは心強い先生方、漢方エキスパートの八幡先生、福原先生。
私は1日目は風邪の漢方、2日目は女性の漢方のお話しをさせて頂いた。
腹診の実技セミナーも、八幡先生に助けられて何とかこなすことができた。そして、この後は楽しいナイトミーティング。漢方についてあーだこーだと語りつくす。やはり、一方通行の講演より、こうやって傍で話す方が面白い。
2日目の朝は、有志で大阪城ラン。
とっても空気が澄んでいる。
人がいないので、ちょっと皇居っぽくて上品。いつもと違う。さらに朝日を拝むこともできた。
きっといいことありそう。
いつも、ここは人がいっぱいなのに誰もいない。
朝ランのメリット〜。
早朝ランってほんとに楽しい。
思わずテンションあがって、ジャンプ。八幡先生は忍者みたい。
2日間、無事に終了。
お二人の先生に色々助けてもらい、私自身たくさん勉強させてもらった。ご参加の先生方、皆様有難うございました。
とても楽しかったなあ。
展示された生薬。
でもこれよりも、下のハーバリウム(生薬を乾燥させた標本)が可愛い。漢方っぽい茶色でないのがいい。
次回は3月にフォローアップセミナーが開催。
私もそれまでにたくさん勉強して皆様のお役にたてるように頑張ろう。
Posted by さかざきひろみ at 17時10分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年11月09日(土)
外来状況 [クリニック情報]
今週も、咳をするお子さんが多かった。
気になったのは、小学生から中学生ぐらいのお子さんのマイコプラズマ感染症。
とにかく、咳がひどい。
高熱が出る場合もあるし、そうでもない場合もある。
マイコプラズマが流行している小学校もあるよう。
久しぶりの流行。
保育園幼稚園のお子さんでは、アデノウイルスや溶連菌感染症。RSウイルスは下火かな。ウイルス性胃腸炎も増えてきた。インフルエンザは1人だけ。大阪市の感染症情報では1週間に各クリニックに1人前後ぐらいとのこと。
あと、肌が乾燥する時期になってきた。
小さいお子さんもカサカサになっている。
「お風呂上りに、保湿剤塗っているのですが・・・・」
実はそれだけでは足りない。
保湿剤が皮膚についているのはせいぜい1時間ぐらい。
1時間おきに保湿は無理だが、せめて1日2回たっぷりと保湿。小さい赤ちゃんは顔をふくたびに塗ったほうがよい。
とにかくつるつるを目指したい。
そして、本日から2日間
「令和から始まる漢方トレーニングキャンプ」
初心者の先生にむけての2日間講演。
頑張ってきます!
Posted by さかざきひろみ at 13時30分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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