2025年11月27日(木)

86番当帰因子 [漢方製剤]

とうきいんし。

名前の由来は当帰がメインの生薬で、
飲子は少量ずつ内服して飲むという意味らしい。

保険適応病名は
冷え症のものの次の諸症:慢性湿疹(分泌物の少ないもの。かゆみ)

どちらかというと老人性の乾燥性皮膚掻痒感に多く処方されるが、若い人でも適応がある場合もある。

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血虚を治す基本方剤の四物湯がそのまま含まれる。
黄耆も皮膚を強くする。
荊芥(ケイガイ)は多くの皮膚に関する方剤に含まれ、
非常に強いアクアポリン3の発現亢進作用があって、皮膚を潤す。

何首鳥(カシュウ)は実はツルドクダミ。
疾梨子(シツリシ)はハマビシの果実。
この二つの生薬は珍しくて、含まれているのは当帰飲子だけ。

冬に冷えていて、乾燥肌がひどく粉がふいていてかゆみが強い場合に飲むとよい。
もちろん、保湿剤やステロイド剤、西洋薬との併用もOK。

Posted by さかざきひろみ at 19時37分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年10月14日(火)

85番 神秘湯 [漢方製剤]

しんぴとう。

名前の由来は、霊験あらたかな薬効、すなわち奇跡的な治癒効果をもたらす薬ということから名づけられた。

気管支喘息や気管支炎に対する薬。

麻黄は気管支拡張、杏仁は咳止め、
柴胡は抗炎症作用がある。

さらに、気の巡りをよくするメンタルに有効な生薬がたくさん含まれるので、ストレスや精神的な問題で悪化する場合に有効。

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病気のステージで、麻黄は急性期に使う生薬。
柴胡はこじれた状態のときに使う薬。
傷寒論の張仲景は麻黄と柴胡は一緒に使わないようにと言っていた。

ところが時代を経て、浅田宗伯らは時には一緒につかってもいいのではと小児喘息の切り札として用いて、「不思議によく効く薬」と評価したとのこと。

咳に対する漢方は、まずは五虎湯や麦門冬湯。
それで、いまいちのときに出番がある。

Posted by さかざきひろみ at 19時22分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年10月09日(木)

84番 大黄甘草湯 [漢方製剤]

だいおうかんぞうとう。
構成生薬は大黄と甘草の2つ。
構成生薬が少ないほど即効性がある。
ただ、毎日飲んでいるとだんだん効かなくなってくるので、
頓服に使うのがよいといわれている。

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便秘に処方される薬だが、原典の金匱要略では、食べ終わったときに、食べたものをはく時に用いるとなっている
本来は、食べたものが胃に収まるようにする目的で用いられた。

大黄は下剤だけど、駆瘀血作用もあって、血のめぐりをよくする。
他にも、抗精神作用、抗炎症作用、抗菌作用もある。
そういったところが、西洋薬の下剤と違うところ。
錠剤もあって飲みやすい。
しかも1回2錠。

以下は以前講演のときに作ったスライド。
便秘のフローチャート

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Posted by さかざきひろみ at 18時50分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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