2026年06月30日(火)

頭がいたい

頭痛を訴えて来院されるお子さんたちも多い。

もちろん、器質的疾患(腫瘍や血管の病気)は必ず除外しないといけない。
開院して22年、頭痛の訴えで脳腫瘍を見つけたのは1例。
もうひとり、体重増加不良の赤ちゃんが脳腫瘍だった。
(他の症状は、嘔吐と機嫌不良)

しかし、頭痛を訴えるけど、元気で嘔吐もなく食欲もあり、しかも普通に走ったりできる場合は、そのような大きな病気はほとんどない。また、頭痛を訴えているけれど、ケロっとしていて、
普通にゲームやスマホができる場合もおそらく大きな病気はない。

今の時期の頭痛の原因は気圧の変化によるもの、
いわゆるお天気頭痛が一番多い。
また、新学期からの疲れやストレスで筋緊張性頭痛もある。

ただ、どれにしても頭痛を悪化させる要因は次の3つ
1) 睡眠不足
2) ゲームやスマホなどのメディア
3) 栄養の問題

どんなときも十分な睡眠が必要。
3−5歳は10−13時間、3−13歳は9−11時間、14−17歳は8−10時間。
日本のお子さんたちは、圧倒的に睡眠が少ない。
睡眠不足があると、頭痛や多動、またストレスに弱くなる。

ゲームやスマホは、1日2時間以上するとよくない。
特に頭痛を訴えやすいお子さんはメディア時間を減らす工夫が必要。

栄養も大切で、鉄欠乏性貧血があると頭痛を訴えやすい。
またジュースやお菓子などの甘いものが好きな場合は、食べた後血糖は上がるが、その後が下がりやすい。
その際に不調を訴えてしまう。バランスのよい食事も大切。

鎮痛剤や、漢方薬では五苓散などが有効だけど、その前に生活習慣の改善がとっても大切。
だけど、それが一番難しい。

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Posted by さかざきひろみ at 19時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2026年06月28日(日)

第9回日本小児漢方懇話会フィーラム [漢方薬]

今年は大阪。場所はあべのハルカス。

開催まであと1週間。
 詳しくはこちら

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今回のプログラム
◆10:05-10:55
ミニシンポジウムは「利水剤を極める」 
 1)「小児科診療で使いこなす利水剤 〜五苓散・苓桂朮甘湯を中心に〜」
   森こどもクリニック院長 森蘭子
 2)「五苓散とその仲間について」
    広島大学病院 漢方診療センター教授 小川 恵子 

◆11:10-11:35
ミニレクチャー「小児の五臓について」 
広瀬クリニック院長 木許 泉

◆11:55– 12:45
特別講演T 
「チック・トゥレット症の診療最前線」
 
昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック理事長 星野 恭子  
13:00 – 13:50
◆特別講演U 
「精神症状への漢方入門―正気と病邪 」
  
可知記念病院 精神科  宮内 倫也

◆14:10– 15:30
シンポジウム「神経発達症の漢方治療」
1)「乳幼児期の育ちを慈しむ漢方支援―神経発達症の特性を受け止め、親子の歩みを見守る―」名鉄病院小児科/小児漢方内科・かけはし糖尿病・甲状腺クリニック漢方内科  鈴村水鳥 
2)「神経発達症の漢方治療〜就学期以降〜」     体と心よしだ子供クリニック院長 吉田誠司  
3)「神経発達症の病態から考えた漢方薬の使い分け」 つちうら東口クリニック院長 川嶋浩一郎
◆15:40 – 16:10 総合討論  

どれも、面白い内容ばかり。
しかし、いつも当日は、裏方で時間を気にしたり、準備で講演をがっつり聞けないのが残念。
後日配信のオンデマンドで改めて勉強させてもらっている。

一般の方の参加はできないが、医療従事者の方のご参加は大歓迎!
ご興味のある方はこちらから

Posted by さかざきひろみ at 19時05分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2026年06月25日(木)

ミチーガとデュピクセント

アトピー性皮膚炎のお子さんたちで、
「お薬を指示通りしっかり塗っているのに、なかなか湿疹が良くならない」
「かゆみが強くて夜ぐっすり眠れていない」と言われることもある。当院でも、そんな方たちに、注射による生物学的製剤「デュピクセント」および「ミチーガ」による治療を提供できるようになった。

これらの薬は、体内の炎症やかゆみの原因となる特定の物質(サイトカイン)に直接働きかけ、症状を根本から改善する可能性がある治療法。

デュピクセントとミチーガの違いについて以下にまとめてみた。

1. どこに効くか
デュピクセント
– アレルギー炎症の元の「IL-4」と「IL-13」をブロック
– 皮膚の赤みや乾燥を軽減し、バリア機能の回復。
– 例えると、家の中で「火事を起こす原因そのもの」を止める
ミチーガ
– 「かゆみの信号」を伝える物質(IL-31)に作用
– とにかくかゆみを徹底的にブロック

2. 対象年齢
•デュピクセント:生後6ヶ月〜
•ミチーガ:6歳〜

3. 注射の方法と間隔
•デュピクセント:初めに2本注射、その後は 2週間に1回
•ミチーガ: 4週間に1回 の注射。
どちらも注射だけど、ミチーガの方が痛みがまし。
デュピクセントはかなり痛いが、実際に続けているお子さんたちは慣れたから大丈夫とのこと

4.治療歴
•デュピクセント:6ヵ月以上ステロイド治療が必要
•ミチーガ:1カ月以上治療が必要

5. 副作用の違い
•デュピクセント:結膜炎、注射部位の腫れや赤みなど
•ミチーガ:一時的な皮膚炎の悪化や注射部位の赤み

6. どちらを選ぶかの目安
•とにかくかゆみがとても強く、夜眠れない→ ミチーガ
•皮膚全体の赤みや乾燥、炎症も強く、湿疹も広くある場合 → デュピクセント

7. 注意点
•注射をしても、塗り薬(ステロイド外用薬や保湿剤)はしっかり続けることが必要

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どちらを選ぶかは、患者さんごとにしっかりお話をして決めていきたい。

Posted by さかざきひろみ at 19時13分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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