2014年04月06日(日)
風疹ワクチン [診療]
この4月から大阪市でまた助成が始まった。
対象ワクチンは麻しん風しん混合(MR)ワクチン、風しんワクチンのどちらか。
(風疹ワクチン接種費用助成のお知らせ)
対象は
(1)妊娠を希望する女性
(2)妊娠を希望する女性の配偶者(妊婦の配偶者を含む)
年齢制限はない。
ただ、助成で接種するためには風しん抗体価がHI法で16倍以下、EIA法で8.0未満という条件が必要。
抗体検査は、医療機関でもできるが費用がかかる。
保健センターで実施すれば、無料でできるのだが、検査日は月2回だけとなる。
(風しん抗体検査のご案内)
抗体検査の結果はいつのものでもいいらしいので、お子さんを妊娠したときに産科で検査したものがあればそれでも大丈夫とのこと。
ただ、実際は風疹の抗体価32倍でも不十分な場合があるのだけど、今回は16倍以下の方だけとなった。
前回と違うところは妊婦さんのだんなさんだけでなく、妊娠を希望する女性のだんなさん全員になった。すでに、多くの方がワクチンを接種されたのだが、まだの方は是非この機会に接種してほしい。それと、麻疹も問題なので、できれば麻疹風疹混合ワクチン接種をお勧めしたい。
おととしから去年にかけて大流行した風疹。
その結果43人もの赤ちゃんが「先天性風疹症候群(CRS)」と診断された。風疹はワクチンで予防できたのに、こんなに多くのお子さんがその被害にあった。風疹の流行は従来のワクチン政策で接種機会のなかった成人男性が中心で、男性から妊婦への風疹感染でCRSが起きている。
CRS根絶のためには、もっともっと積極的にワクチン接種の徹底が必要かと思う。
Posted by さかざきひろみ at 08時58分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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