その名も「治打撲一方（ぢだぼくいっぽう）」
打撲を治す一方なんて、もの凄く効きそうなネーミング。

最近、鼻骨骨折でお目々とお鼻のまわりが、紫に腫れ上がったお子さんに投与したのだが、なんと3回飲んだだけで、すーっと腫れが引いたらしい。再診されたときは、ほんとに綺麗にもとのお顔にもどっていて、私もびっくり。
とても即効性がある。
そういえば、以前にも顔面打撲で顔が赤黒く腫れ上がったお子さんやママにも処方してよく効いた。
これを飲むと黒-い便がでて、そのあと腫れが引くとかいてある。

このお薬には桂皮・丁子・大黄・樸そく・川きゅう・川骨・甘草(カンゾウ) の７つの生薬が含まれている。

桂皮と丁字で熱や痛み緩和、
大黄と樸そくには熱や腫れをさます効果、
川キュウで血液循環を改善、
川骨は止血作用、
甘草には緩和作用があり、
これらが一緒に働くことでさらに効果がでる。

これは、なんと江戸時代に日本で作られた処方らしい。
打撲以外にも、捻挫、骨折、寝ちがえ、突き指なんかにも効くらしい。
味は美味しくなさそうなのだけど、打撲して腫れて痛いときは是非試してみたい。

そして、これは今日頂いた筍。

オークションで購入された最高級らしい。
とっても大きくって何と10本も・
湯がいたら何にしよう。
かか煮、木の芽和え、天ぷら、筍御飯。
どれも美味しい。

本日、またまた名古屋へ。
実は土曜日午後にダンスのリハがあるので一旦大阪に戻っていた。百合も帰ってきたし、また日曜日に名古屋にいくのが面倒くさくなった。それに学会内容は雑誌に載るし「サボッちゃえ」という悪魔のささやきに負けるつもりやった。だけど、「それでいいの？実際に聴いたほうが、いいに決まっている」という私の中の優等生のささやきもあり、結局また名古屋へ。

今回は、『小児漢方の現状と未来』というテーマで、小児漢方の古典から、最新のアレルギー疾患の治療に対する漢方の役割など、色々なお話があった。1119年の小児医療と2014年の小児科のどちらにも漢方が関わっているなんて素敵。
なかちゃん先生の講演もあって、とっても面白かった。
私の中の悪魔に優等生が勝ってよかった。

さらに、もうすぐ学会がつくった【小児漢方治療の手引き】が発売されるとのことで、とても楽しみだ。

そしてお土産。
名古屋といえば、ういろうだけど、ういろうは嫌いとスタッフが言ったので、わらびういろうにしてみた。
あとパッケージが可愛かったので『なごや嬢』、どんな味が知りたかったので、『小倉トーストラングドシャ』。学会に行ったときにお土産を選ぶのも、とっても楽しい。

名古屋は実に30年ぶり。
すっかり変わっていた（あたりまえか）。
小児科学会は小児科のすべての分野での学会なので色々なお勉強ができる。
今回も、ワクチン、感染症、発達障害、夜尿症、小児の鎮静など色々な話を聞くことができた。

さらに、合間に蘭子先生と名古屋城観光。
お天気がよくて、気持ちいい。
あちこちに金のしゃちほこがいっぱい。
山桜がまだ咲いていた。大阪ではゆっくり桜も見ることができなかったので、嬉しくなった。さらに蘭子先生との会話は学会以上にめちゃ勉強になる。いつもありがとう。

学会には整膚体験コーナーなるものがあった。

整膚は故広瀬先生が推奨されていたもの。皮膚を軽くつまんで、優しく引っ張ることで、体の中に刺激をあたえて体調ををよくする。私は目の周りの施術をしてもらったのだが、目のだるさがとれて軽くなったのにびっくり。お目々もぱっちり。
お子さんの夜泣きなどにも効果があるそう。つい右下のベビー整膚の本を購入してしまった。

今回のお泊まりは名古屋マリオットホテル。

雰囲気も素敵で、ホテルマンの方は皆さんがとってもいい感じ。ホテルにとまると必ずジムを利用するのだが、丁度エアロビクスのクラスがあったので久々にやってみた。ダンスとまた違う楽しさ。ここは大浴場とサウナも充実していた。
朝食ビュッフェには、名古屋名物の味噌カツ、きしめんまであった（大阪のホテルの朝食ビュッフェで、たこ焼きは見たことがない）。
トーストの横に大量の生クリームと小倉あんこがあり不思議に思ったのだが、そういえば小倉トーストも名古屋名物。生クリームとあんこは私的にはちょっとだったので、パンケーキにたっぷり生クリームをつけて頂いた。
7月は名古屋で小児漢方懇話会。また、ここに泊まりたい。

そして、来年の日本小児科学会は大阪で開催される。講演の合間にしきりにスクリーンで宣伝していた。『懇親会はＵＳＪ』と大きく映り、まるで映画のＣＭのように派手やった。さすが、大阪。