2014年07月20日(日)

外来状況と納涼会 [クリニック情報]

先週もやはり急にお熱が出る方が多かった。
夏風邪がほとんど。
ほかにはお咳がひどくて、レントゲンを撮る機会もふえた。
また、こんな時期にRSウイルスもあって、そのお子さんの通園している保育園ではとても流行しているらしい。

一番、気になったのはクループのお子さんが多かったこと。
クループは、のどの奥の喉頭の炎症で、喉頭というところは、気管の入り口で声帯のあるところ。
乳児期から3歳ぐらいのお子さんがかかることが多い。
原因はほとんどがウイルス感染。
待合で、クループのお子さんが咳するとすぐにわかる。
スタッフに「あっ、クループの子がいる。だれが咳したか見てきて」とお願いする。
診察室では、お母さんが「きのう夜変な咳をして、苦しそうでした。」
「変な咳って、犬の遠吠えとかオットセイみたいな」と言って、私はその咳をまねしてみる。
すると必ず「そうそれです。」

youtyubeでの実際のクループの咳

喉頭の炎症がおこると、その部分が腫れて狭くなり、息を吸うときにぜいぜい聞こえるようになる。
治療は、喉頭部の腫れをひかせるために、吸入をしたり、場合によってはステロイドの内服、または点滴をすることもある。しかし、腫れが進行すると呼吸困難になることもあり、また夜にその咳が悪化しやすいのでとても注意が必要になる。加湿することが大切だけど、この時期クーラーを切ってしまうと熱中症になってしまう適温でクーラーをつけて加湿もしてねという話をしたりしている。

それでも感染症は減少傾向で外来も落ち着いているが、やはり土曜日だけは例外のよう。
なんとか外来を終了し理事会へ。

さらにその後はベルギービールのバレルで納涼会。試食に行って、あらかじめ色々お願いしていたかいもあってお料理はとてもおいしかった。
さらに皆さん、ビールがお好きなようで、楽しそうにされていた。偉い先生方も気さくに話しかけて下さりとても嬉しかった。岡本先生が握手して下さり、あまりのお手の柔らかさとすべすべ感にとても感動してしまった。

途中、血液型で席替えをしてみたら、一番多いのはやはりA型、次にB型、O型、なんとAB型の先生はおひとりだった。
大学の同級生もB型が多く、私のなかでは医者はB型が多いというイメージがあったのだが、やはりそうなのか?

Posted by さかざきひろみ at 11時44分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2014年07月13日(日)

布団掃除機

レイコップなるものを、恥ずかしながら最近まで知らなかった。
スタッフ達が噂しているのを、布団乾燥機と勘違いしてたぐらい。
ダンスの河崎先生の欲しい家電NO1と聞いて、調べて初めてどんなものか理解できた。
今、一番売れている家電らしい。

そうなると、なぜか欲しくなる。
ネットで、ピンクの可愛いのがあったので、思わずポチしそうになったが、重いという噂も聞いたので実際どんなものか電気屋さんに見に行った。

係の方が、実に丁寧に説明して下さった。
若干重いけど、多分これを使って掃除するのは私ではない。ピンクがないのは悲しかったけど、これ下さいと決めてしまった。
すると、同じ布団掃除機で、もっと性能がいいのがあるとダイソンのハンディクリーナーをすすめてくれた。
ダイソンは、自宅の掃除機もクリニックの掃除機もすぐつぶれたというとても悪いイメージがある。
しかし,実演をみると吸引力がレイコップよりすごい。
しかもコードレスで重量も軽い。
レイコップは毎回フィルターを水洗いしないといけないが、これはいらない。

結局、ダイソンに決定。

画像(240x180)・拡大画像(640x480)

自宅に持ち帰って、さっそく主人がお掃除してくれた。
私はお風呂に入っていたのだけど、2階から「おーすごい。すごい。」という叫び声が聞こえた。
とにかく、お布団の表と裏からいっぱい吸引できたらしい。
それをみて、この中にダニがいっぱいいるんかなあとつぶやいていた。
その夜、お布団はいつもよりフカフカ。
私はいっぱい熟睡できた。
パパのお仕事がまた一つふえた。

Posted by さかざきひろみ at 18時03分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2014年07月10日(木)

ヘルパンギーナ [クリニック情報]

夏風邪のヘルパンギーナが増えている。
よく御存知のかたも多いが、「それ何?」と知らない方も多い。

そもそも「ヘルパンギーナ」と言う名前の由来は、ドイツ語から来ている。ヘルプはヘルペス(水泡)という意味で、アンギーナの語源は、「のどの炎症」という意味で、日本語訳だと水泡性咽頭炎か。

潜伏期は3-5日ぐらい。
感染経路は飛沫感染
症状は、突然の高熱とのどの水疱。その後、水疱は破れて潰瘍となるので、とにかくとてものどが痛い。
原因は、コクサッキーウイルスやエコーウイルスなどで何種類でもあるので、何回でもかかる。
同じウイルスで手足口病になるケースもある。

お熱は2-3日で下がるが、のどがとっても痛いのが問題。
普段どおり食べることができないけれど、水分もとらないでいると脱水になるので、色々工夫が必要になる。
噛まずに飲み込めるようなもの、口当たりがよくてつるんとした感じのものが食べやすい。
プリン、ゼリー、アイスクリーム、とうふ、冷ましたおじや、冷めたグラタンなどが比較的食べやすい。オレンジジュース、トマトなどしみるものは避けたほうが無難。カルピスや牛乳も比較的のどにしみにくいよう。

治療については、ウイルスが原因なので、有効な薬はなく対症療法だけとなる。
漢方が飲めるお子さんには、高熱時には麻黄湯、咽の痛みには桔梗湯、桔梗石膏、黄連湯など使うこともある。
黄連湯は、飲めなくても溶かしたものをうがいするだけでも痛みはましになる。

解熱して元気になった後も、ウイルスは1ヶ月ぐらい便から排泄されることがあるので、熱があるときだけ登校登園停止にしても流行は阻止できない。だから、本人が元気で食欲も普通どおりに回復したら登園は可能。
登園許可書がいる園もあるけれど、手足口病といっしょで、まだ感染のおそれがあるが登園可能という変な許可症になってしまう。

Posted by さかざきひろみ at 19時55分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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