2011年07月10日(日)
手足口病、流行中 [診療]
相変わらず手足口病が大流行。
先日、他の小児科の先生達にお会いする機会があり今年の手足口病について話題になった。
やはり、今年のはいつもと違う。どことも発疹が凄い。
腕全体、足は大腿まで発疹がぎっしりで、お尻にも水疱がたくさん。顔や首、耳、体まで広がっているケースもある。
ヘルペス感染や水痘との区別が難しい例もあるよう。
さらに治癒してから手足の先から皮がめくれるような例もある。
お互い「そうそう。そうやねん。どこも一緒やねー。」
手足口病の発疹がこれだけひどいと、もしかして髄膜炎や脳炎などの重症の合併例や入院例があるのではないかと日赤病院の先生にお聞きすると、今のところは入院が必要なほどの重症合併例はないそうだ。
感染症情報センターによると、今年の手足口病の原因ウイルスはコクサッキー A6だそうで、もともとはヘルパンギーナの原因ウイルスとのこと。
だから、同じウイルスに罹患しても手足口病の症状のお子さんもいれば、ヘルパンギーナのお子さんもいるし、熱だけのお子さんもいるに違いない。
外来でも手足口病のお話しをすることがとっても多いので、
ここで手足口病よくある質問についてまとめてみた。
手足口病って何ですか?
夏風邪の一種で、名前のとおり、手のひら、足の裏、口の中に水疱や赤い発疹が出るのが特徴で、膝やお尻に出ることもあります。原因はウイルスは、主にはコクサッキーA16、エンテロウイルス71、他にもコクサッキーA6、A9、A10があり、原因ウイルスが1種類だけではないので何度も罹ることもあります。主に子供が罹る病気ですが大人の方も罹る場合はあります。
症状は?
手と足に赤い発疹や水疱ができます。お口の中にも水疱(口内炎)ができるのでのどをとても痛がり、そのため食べることができなくなったり、機嫌がとても悪くなります。小さな赤ちゃんはのどの痛みで夜泣きをすることもあるようです。
発熱も1/3ぐらいにみられ、今年のはまず熱がでて、翌日に発疹が出るケースが多く見られます。嘔吐や下痢を伴うケースもあります。
うつる病気ですか?
はいうつります。
のどや便の中のウイルスが、手などで口や鼻のなかに運ばれて感染します。したがって、予防には手洗いがとても大切です。
どのぐらいで治りますか?
通常のケースではだいだい数日で軽快します。
治療方法はありますか?
手足口病には特効薬もなくお薬はありません。のどの痛みが強いので痛みどめをだすことはあります。
また今年のはとても痒がるお子さんもいるのでかゆみ止めを処方する場合もあります。また、水分も全くとれずに尿量も減っている場合は点滴が必要になります。
どんなものを食べさせたらよいですか?
しみるもの、味の濃いもの、固いものは避けた方がよいでしょう。噛まずに飲み込めるもの、ゼリー、プリン、アイス、とうふ、冷めたおじやなど少しずつあげてください。水分もごくごく飲むのは痛いので、スプーンで少しずつあげて下さい。オレンジジュースはしみるので、牛乳やカルピスウオーター麦茶なんかが痛みがましなようです。
だけど、のどにたくさん水疱があるのに、全く食欲の落ちない強いお子さんもいます。
いつから登園できますか?
手足口病は咽から1−2週間、便から3−5週間ウイルスが排泄されます。したがって症状があるときだけ休んでも厳密には流行を予防することはできません。発疹があっても本人が元気で熱もなく食欲もあり、咽の痛みがなければ登園してもよいとされています。ただ、今年のは発疹がすごいのでつぶれそうな大きい水疱がたくさんある場合は、元気でも水疱が少し軽快するまで休んだ方がよいと説明しています。
今のところ手足口病になっても、皆元気に軽快していますが、まれですが、髄膜炎、脳炎、心筋炎などの合併症があります。高熱が続く、嘔吐がとまらない、視線があわないなどの症状がある場合は注意が必要です。
Posted by さかざきひろみ at 08時36分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.sakazakidsblog.com/tb.php?ID=645
