2014年05月25日(日)
夜尿症 [診療]
土曜日は、夜尿症の講演会へ。
外来でポスターはパンフレットを掲示するようになってから、保護者の方から相談を受けることが多くなった。
皆さん、「以前から気になっていたのだけど、どこに相談したらよいかわからなくて」、と言われる。
なんと全国では5−15才の約80万人、6.4%のお子さんが夜尿症で悩んでいる。しかも、病院に受診されて治療を受けていない方はその半分以上。
服部先生は、夜尿症はアレルギーに次いで多い慢性の病気で放置されていると話されていた。
夜尿症の原因はさまざまだけど主には
@夜間の尿量が多い
A膀胱の容量が小さい
B尿意覚醒ができない(おしっこをしたくなっても夜起きることができない)
この3つが色々組み合わさっておこっている。
昨日の講演で興味深かったのは、夜尿するお子さんは夜間の膀胱容量が少ないということ。
昼の膀胱容量が同じでも、夜尿のないお子さんは夜間の膀胱容量が増えることができる。しかし夜尿症の方は夜の膀胱容量が増えないケースがあるらしい。
一般的な治療は
生活改善
お薬
アラーム療法などになる。
この生活改善だけで治ったお子さんもいるのでぜひ試してほしい。とにかく、夕食以降の水分制限がとても重要で、夕食時から寝るまではコップ1杯までにしてみてね。
夜尿の原因が@だけだど、生活改善+飲み薬だけで良くなる事が多いのだけど、たいていAやBも加わってとなかなか難しい。その場合アラーム療法なども組み合わせて対処することになる。実際には、治るのには時間がとてもかかり、また難治の方は専門医の先生に紹介することもあるのだけど、まずは気軽に相談して下さいね。
(治療の流れは、上の画像をクリックしてPDFの2ページ目です)
そして、来院された方には、必ず夜尿相談シートに記入してもらっている。
これで、どのようなタイプなのかある程度わかるので、ぜひ記入してみて下さい。
他にも夜尿症について興味のある方は下記をクリックしてみて下さいね。
Posted by さかざきひろみ at 07時40分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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