2019年10月14日(月)
命
父は、施設にもやっと慣れてよかったと思っていた時に、誤嚥性肺炎。
入院して何とか落ち着いた。その入院した同じ日の夜にまごちゃんが生まれた。
彼はきっと、おおじじが落ち着いたのがわかったのかな。
レントゲン所見もそれほどひどくなく、1週間ぐらいで良くなるだろうと思っていた。
しかし、父はその日から食べることをやめた。飲み込めなくなってしまった。
薬も飲めないので、胃チューブの挿入。
点滴も抜くので、手袋とさらに抑制帯。
食べれないので、胃チューブからの栄養。
胃瘻はどうしますかとも聞かれた。
肺炎が落ち着いたら食べることができるかもと可能性を信じていた。
しかし、プリンをおいしいと食べた3時間後に再び誤嚥性肺炎。
もう食べることはできない。しかし胃チューブや胃瘻はやはり父の意思に反するのではないだろうか。
胃チューブを抜こうとするのも、不快だからだ。
両手の拘束もつらいに違いない。
私が行ったときに、そっと外して手を握る。
私のことはわかっているのだろうか?何かさかんに話しているが意味がもうわからない。
ただ、まごちゃんの写真や動画をみると、静かになってじっと見ている。
人は食べることをやめたときが、寿命なのかもしれない。
胃瘻や胃チューブが必要なこともあるが、88才で認知症もある父にとっては、それは彼の意思に反しているはず。
しかし、母は期待を持っている。よくなってほしい。
少しでも長生きしてほしいと思っているよう。
こんなにも、母は父のことを思っていたのだとつくづく実感した。
毎日、毎日、病院にいって、朝から夕方までいる。
悲しくて辛そうで。
しかし、そんな母を励まし一番の癒しはまごちゃん。
こわいこわいといいながら、やっとダッコもしてくれた。
可愛い可愛いと笑顔がでる。
この子は、ほんとに希望。
何とか、少しだけでも、おおじじにも会わせてあげたい。
私は、今ふたつの命と向き合っている。
Posted by さかざきひろみ at 07時00分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
89才、お元気で素晴らしいです。
父も少し元気な時もあって、私の選択はこれでよかったのかと迷う場合もあります。辛いけど、誰もがいつか向き合わないといけないことですよね。
先生。私にも89歳の母が居ます田舎で妹夫婦と同居、口は達者です、お肉が大好きです、6年前に乳がんの手術をしました。トイレも一人で行ってますオムツは嫌だと時々間に合わず妹に叱られているようです。
先生のお気持ち凄く解りますよ、まだお母様が立派で頑張ってらっしゃるから。。
今日のお母様のお洋服素敵ですね。
赤ちゃんて何か色々な事に配慮しながら時期を見て生まれてくるような気がします。私も二人目の時にそう思いました
10日ほど早かったのですが・・そう思えたことがいくつかありました。
おじじちゃまが赤ちゃんを抱っこできる日が来ます様に。