さかざKIDSブログ

2008年11月16日(日)

ヒブワクチン やっと... [診療]

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新作おもちゃ

ヒブワクチンが12/19よりようやく発売開始となった。
本当に、待ちに待ってやっとという感じだ。
でも、しばらくは供給されるワクチンがとても少ないので、予約による登録をしてもらって、ワクチンが入手でき次第こちらから連絡をして接種するという方法で、希望者全員に接種できるのは、もうすこしかかりそうだ。


以前にもヒブについて少しブログにアップしたけれど、もう一度まとめてみますね。

ヒブ(Hibとは)
インフルエンザ桿菌b型のことを略してヒブHibと呼びます。
インフルエンザ桿菌は細菌性髄膜炎、肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な感染症の原因で、小児の細菌性髄膜炎の1/2以上がヒブによるものです。

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ソフトブロック ほわほわ

 日本では毎年600人ほどのお子さんがヒブによる細菌性髄膜炎にかかり、そのうち5%が死亡、約20%に後遺症が残っています。ヒブは罹る確率は低いかもしれませんが、かかってしまうと非常に重症になりやすく、病気の始まりはかぜなどと区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ません。このため診断が遅くなりがちです。その後にけいれんや意識障害が出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です
 できることならワクチン接種で予防しておきたい病気です。諸外国では、10年以上も前からヒブワクチンが定期接種となり、ヒブによる深刻な病気は1/100に激減しています。

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 ヒブによる細菌性髄膜炎は、新生児ではお母さんからの移行抗体に守られているので発症は少ないのですが、生後3−4ヶ月になると罹患率が高くなり、乳児期からの集団保育では特に注意が必要です。2−3歳からは徐々に自然免疫が発達し、または不顕性感染で抗体を獲得することで発症率は低下し5歳すぎると発症しなくなります。したがって、ヒブワクチンは生後2ヶ月から5歳までの間に接種する必要があります。

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これで遊ぶと凄い音がして、診察できなくなったので、お蔵入りになってしまった。残念。

接種スケジュール
初回接種を生後何ヶ月から行うかでスケジュールが違います。
生後2ヶ月から7ヶ月未満
 3-8週間隔で3回接種 3回目から1年後に4回目
生後7ヶ月から1歳未満
 3-8週間隔で2回接種 2回目から1年後に3回目
1歳から5歳未満 
 1回接種のみ
生後2ヶ月からワクチンが接種でき他のすべてのワクチンと同時接種ができます。

料金 
定期接種化が絶対に必要で、5歳未満のお子さんすべてに受けて頂きたいワクチンですが、現在はまだ任意接種で有料です。
当院では1回6500円です。

副作用
 今回日本で使用を認められたのはフランスの「アクトヒブ」で世界各国で使用されており、副作用は三種混合(DPT)と同等ぐらいで、深刻な副作用は非常に少ないとされています。

接種に際して知っておきていただきたいこと
日本はBSE(牛海綿状脳症)発生国原産の牛に由来する成分を医薬品の原料として使用しないことを決めていますが、このワクチンは現時点ではその取り決めに反した材料(フランス産のウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓由来成分)を使用しています。しかし欧州薬局方委員会からは医薬品製造に適している原料である証明書が発行されており、このワクチンでBSEが伝播する可能性は極めて低いと考えられています。
 すでに90年代から欧米ではヒブワクチンが使用されていますし、リスクとしては無視してもよいと考えられますが、必ず患者さんに伝えてほしいということなので詳しく書きました。

Posted by さかざきひろみ at 17時28分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

プレベナーは、先日お会いしたメーカーの人の話によると来年3月ぐらいの発売で、まだきちんとした決定はされず価格も決まってないそうです。決定しだい予約開始にして少しでも多くのお子さんに接種したいと思います。
また、プレベナーは肺炎球菌による細菌性髄膜炎、菌血症を予防するワクチンなので、インフルエンザウイルスには効きません。

さかざきひろみ 2009年10月18日 09時46分 [削除]

肺炎球菌感染症はワクチンで予防できる子どもの死亡の主要原因
ワイス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 マイケル・ゲトラー)は、10月16日、7価肺炎球菌結合型ワクチン(製品名:プレベナー®水性懸濁皮下注)の製造販売承認を取得いたしました。

とありました。
いつからに予約開始されますでしょうか?
インフルエンザで肺炎になった場合の髄膜炎には
効くのでしょうか?

pure 2009年10月17日 19時35分 [削除]

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