2025年11月11日(火)
インフルエンザの治療薬
インフルエンザの治療薬には以下の3種類(計5)がある。
1)飲み薬
・タミフル(1日2回 5日間内服)
・ゾフルーザ(1回の内服でOK)
2)吸入薬
・リレンザ(1日2回、5日間吸入)
・イナビル(1回の吸入でOK)
3)点滴
・ラピアクタ
これらの薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果ではあるけれど、増えたウイルスをやっつける薬ではない。
だから、発症して48時間以内に投与ということになっている。
ゾフルーザ以外は、 ノイラミニダーゼ阻害薬 と呼ばれ、ウイルスの増殖に必要な酵素を阻害して効果を発揮する。
ゾフルーザは エンドヌクレアーゼ阻害薬 として、 ウイルスの遺伝子複製を抑えて効果を発揮するという他とは違う機序となる。
以上の抗インフルエンザ薬効果は、科学的に証明されているのは、
「解熱するまでの期間が 約1〜2日早まる 」ということで、すぐに解熱するわけではない。
ただ、インフルエンザは本当に辛い。
それが1−2日だけでも早まった方がお子さんは楽なのではないかと思う。
どれがお子さんにとって一番いいのか。
それは年齢や症状によって違う。
2025/2026シーズンに、日本小児科学会が推奨する治療指針は以下のとおり。
タミフルはすべての年齢で推奨されているが、
1日2回5日間飲むのは結構大変かも。
37.5kg以上でカプセルを処方できるが、それ以外は粉薬でこれが苦くて飲みにくい。
12歳以上は、ゾフルーザ。
1回だけ飲むので、服薬コンプライアンスの面からもとても便利。
6−11歳は B型はゾフルーザ、A型は耐性菌の面から慎重に投与となっているが、その利便性からゾフルーザを選択することが多い。
ゾフルーザは今は錠剤しかないが、もうすぐ粉薬も発売される。
しかし、6歳未満はは耐性変異を有するウイルスの排泄が遷延する可能性があるため、しばらくはタミフルの方がよいかと思う。
吸入の薬は、せき込んだりちゃんと吸入できなかった例も多いので、今年はほとんど処方していない。点滴の治療は、やはり入院が必要な重症のお子さんに限るのではないかと思う。
実際には、そのお子さんの症状や状況に合わせて判断して一番良い方法を選んでいきたい。
さらに、薬の有無に関わらず 、インフルエンザには異常行動のリスクがある。したがって、慎重にお子さんの様子を観察することがとても大切である。
Posted by さかざきひろみ at 18時36分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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