さかざKIDSブログ

2012年07月22日(日)

「びっくり♥大好き♥漢方薬」 [漢方薬]

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西区医師会報の原稿依頼があり、漢方薬について書きました。
題して「びっくり♥大好き♥漢方薬」
私の漢方薬についての思いについて綴ってみました。
興味があるかたは読んでみてください。

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西区医師会に所属して14年、開業して7年、西区医師会報の執筆は、これで3度目です
1回目はダンスのこと、2回目は新規開業のことを書きました。
今度は何にしようか、クリニックのこと、大好きなダンスのこと、色々悩んだあげく、開業してからはまってしまった漢方薬のことを書いてみようかと思います。

勤務医のころは、漢方薬なんて効かないし、子供が飲めるはずもないってすっごい偏見をもっていました。ところが、開業してから、たまたまツムラの勉強会に参加したのです。

小児科の先生の講演(神奈川県の中野こどもクリニックの中野先生)で、目から鱗が落ちるとはこのこと、実にびっくりしました。
と-っても面白い内容だったのです。
それからです。
漢方薬に魅せられてしまったのです。
色々な漢方のセミナーに参加し、たくさん本も読みました。
千福先生、今中先生と西洋医学と東洋医学をうまく融合して診療されている先生の外来にも勉強に行きました。それは、初めての世界で、わくわくすることだらけで、まるで研修医の頃にもどったような気持ちになったのです。

そして、まず自分でも飲んでみたのです。
今までは鼻水がでても、抗ヒスタミン剤をのむと仕事ができなくなるほど眠くなるので、ほっていたのですが、小青龍湯を1包飲んでみました。
すると、あらびっくり。すぐに止まって、しかもすっきり。
胃腸炎にかかって、むかむか嘔吐したときには五苓散が劇的に効きました。
漢方薬は長く飲まないと効かないと思っていたので、とにかく、その即効性にびっくりです。

自分が効いたので、こんどは家族にも処方してみました。
よく扁桃炎になって、喉が痛いと訴える娘には、小柴胡湯桔梗石膏を、また激務の勤務医の主人は補中益気湯を処方してみました。
主人曰く、これを飲んでいると睡眠不足でも仕事がはかどるそうで、今では毎日欠かさずのんでいます。仕事ができるのも私のおかげととても感謝?されています。娘も、なくなると109番ないからもらってきて言います。

そして、お子さんたちにも処方してみました。
まずいので飲めるかどうかとても心配しましたが、飲める子は飲めるのです。
中には、小建中湯を美味しいというお子さんまでいて、来院のたびに「先生、シナモンのお薬ちょーだい。あれ美味しいわ。」といってくれるのです。
小建中湯に含まれる桂皮がシナモンの味なのです。

漢方の中でもまずい代表のような当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲めるお子さんもいます。
しもやけがひどい5歳のお子さんでしたが、本人曰く、まずいけれど、これをのむと手足が温かくなり痛みがましになるので、飲めるとのことでした。それ以来しもやけで、毎年辛かったお子さんたちが愛用しています。

鼻水だけでもいろいろな処方があります。
透明の鼻水なら小青龍湯、黄色のねばい汚い鼻水なら辛夷清肺湯か葛根湯加川きゅう辛夷。
漢方薬は鼻水をとめるのではなく炎症をとって、鼻閉を治してくれるのです。
この抗炎症作用というのが漢方薬の魅力のひとつです。
最近では、特にひどい鼻閉には越婢加朮湯をよく処方しています。これは、私も鼻閉がひどいときに飲んだことがあるのですが、この薬に含まれる麻黄と石膏と蒼朮が粘膜の浮腫をとってくれるため、飲むと鼻がスコーンと通るのです。
すぐに鼻閉がとれるので、その効果を実感しているお子さんたちはとても愛用しています。

咳ひとつにとっても、実にたくさんの薬があります。咳が止まりにくい場合、あれこれ使ってよくならないときは漢方薬が実に役に立ちます。

また、西洋薬は体を冷やすお薬ばかりだけど、漢方薬には体を温める薬がいっぱいあります。最近のお子さんは冷えがある方が多いので、体を中から温めると調子がよくなり、また冷え性で悩んでいるお母さんたちにも大好評なのです。

本当に今まで20年も漢方薬のことを知らなかったことが実に残念です。私が学生のときは、東洋医学の講義などなかったが最近では講義もあるので本当にうらやましい限りです。
まあだけど今からでも遅くない。

漢方を知っていいことがいっぱいありました。
1)西洋薬と併用して病気を早くなおすことができます。
   西洋医学と東洋医学の融合が私の目標です。
2)漢方薬が効いて患者さんがとても喜んでくれます。
3)また、実にたくさんの薬(エキス剤だけでも138種類)があるので次の一手に困らなくなりました。(これが外来を診療するうえで実に有用)
4)東洋医学に精通した素敵な先生方と知り合うことができました。

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故広瀬先生と

中でも小児科領域の漢方薬の第1人者の故広瀬先生とお会いできたのはとても幸せでした。
そして、お手紙まで頂いたのです。
「物の見方考え方を幅広くして人間をまるごととらえられるようになればとても良い医師になれると思い若い人にそれを強く望んでいます。」という文章がとても心に響きました。

もっと、実際にたくさんのお話をきいて多くのことを学びたかったのだが、昨年お亡くなりになられ、とても残念に思います。この広瀬先生のお手紙は私の宝物です。

実際、お子さんが点滴やらいろいろして治ったときよりも、漢方薬が効いて治ってくれた時のほうが、なぜかとても嬉しいのです。

木を見る医学ではなく、森を見る医学である東洋医学。
患者さんそれぞれに合ったオーダーメード治療。

これからも、たくさん勉強して日常診療に是非とも役立てていきたいと思います。
漢方なんてと思ってらっしゃる先生方も、
ぜひ一度東洋医学の世界をのぞいてみてはいかがでしょう。
私のように魅せられるかもしれませんね。

Posted by さかざきひろみ at 17時32分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

お子さんにも処方しますし、場合によってはお母さんにも処方しています。私はお子さん達が元気になるためにはママにも元気になる必要があると考えています。

さかざきひろみ 2012年07月26日 18時49分 [削除]

漢方薬とても興味があります!
子供はもちろん、親にも処方してもらえるのでしょうか?

マトモママ 2012年07月26日 10時30分 [削除]

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