2009年10月27日(火)

新しいワクチン [診療]

新ワクチンと言えば、新型インフルワクチンが気になる所だが、これに関しては、いったいいつ?何本ぐらい当院に納入されるのか全くわからない。したがって、現在何も決めることができない状態だ。

そんな中、新しいワクチンが承認された。
一つは肺炎球菌を予防する小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
もう一つが子宮頚癌を予防するヒトパピローマウイルスワクチン(サーバリックス)

肺炎球菌ワクチンはすでに2歳以上(脾摘のお子さんに適応されている)で使用する成人用の23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)が国内でも使われているが、これでは、構造上2歳未満では抗体ができにくく、小児の肺炎球菌による重症感染症を予防できない。
今回承認された小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」は小児にもしっかりとした免疫がつく。
小児の細菌性髄膜炎の60%がヒブ菌によるもの、20%が肺炎球菌によるものと言われている。ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを全員が接種すれば、細菌性髄膜炎の80%近くが予防できる。
しかし、現在ヒブワクチンの供給が非常に問題で当院でも毎月3人分ずつしか納入されない。来年8月には、供給量が倍になると言われているが、まだまだ先だ。
肺炎球菌ワクチンの供給は大丈夫らしいので、ヒブワクチンは後からという人も出てくる。おそらく来年春ぐらいから接種できる予定だ。

一方サーバリックスは感染前に接種すれば、子宮頸がんの原因の7割を占める2種類のHPV(ヒトピパローマウイルス)の感染が予防できると言われている。10歳以上の女性が接種対象で、毎年約7000人を超えるといわれる子宮頸がんの増加の歯止めに期待がかかる。1回0.5ml筋注、0,1,6ヵ月の3回接種になる。

海外では、公費負担のところが多いが、日本は今のところ自費扱いのようで、3回で5万円近くかかるそうだが、接種する価値はある。これは年内に発売予定で、うちの娘には是非接種したい。

しかし、こうなってくると、無駄な公共事業に税金使うくらいなら、ヒブ、プレベナー、サーバリックスが公費で定期接種になればいいのにって思う。

Posted by さかざきひろみ at 18時37分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2009年10月25日(日)

おなか痛っ [漢方薬]

小さいころから私は、よくお腹をこわす。
それだけならいいけど、時々物凄い腹痛に襲われる。
いわゆる「しぶりばら」というやつだ。

昨日の夜それは突然やってきた。
気持ちよく、お風呂に入って十分暖まり、ほっこりしているときだった。
急に、いつものいやな痛みが...。

すぐにトイレにかけこんだ。
しばらく苦しみが続く。
冷や汗が凄く、身体は冷たくなる...。
この時、いつも「神様、ごめんなさい。」となぜか懺悔。
それでも、しばらくトイレからでられない。
やっと一息ついて、リビングにもどるとまた発作だ。
これを何度か繰り返す。

余裕があるときは、自分で芍薬甘草湯+真武湯をあついお湯で溶かして飲むと治るのだが、昨日のはそれどころでなかった。
主人に「真武湯と芍薬甘草湯をお湯にとかして....」と頼んだ。
主人曰く、芍薬甘草湯はないでと..

そんなはずないと、這いながら、私の漢方薬箱にたどりつき芍薬甘草湯をそのまま飲んだ。
すると、痛みはすこしましになり、その後しばらく意識なく寝てしまった。
5分ほどで、回復したのだが、そのまま夜21時から爆睡して朝6時に起きたときはすっかり治っていた。

昨日のは久しぶりだったが、漢方薬を知ってから痛みの持続が随分ましになった。

芍薬甘草湯の芍薬が平滑筋の緊張をゆるめて痛みを和らげる作用があるのだ。平滑筋は胃腸のほかに、胆嚢、尿路、子宮にもあるので、胆石発作、尿路結石の痛み、生理痛にも効く。又手足などの骨格筋の痛みにも効くのでこむら返りにも有効だ。
「甘草」にも筋肉の痙攣をゆるめる作用があり、”急迫を治す”とされ、急な症状を和らげる作用がある。

古来の書に、「芍薬甘草湯、腹痛を止めること神の如し」とあるがまさにその通りだ。
お子さんの腹痛に良く効く小建中湯にも芍薬と甘草が入っている。

真武湯にも芍薬が入っていて、私の場合は昨日のように、下痢がひどすぎて、身体が冷たくなって虚脱し、自分の脈が弱っているときに飲むと、とても良く効く。

この腹痛があるたびに漢方勉強しといてよかったとつくづく思う。

Posted by さかざきひろみ at 13時16分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 12 )

2009年10月24日(土)

隔離室の活躍 [クリニック情報]

 インフルエンザの流行が大加速している。
周りの小学校でも、学級閉鎖、学年閉鎖が増えている。
保育園、幼稚園でもちらほらでてるけど小学校ほど大流行はしていない。
0−3歳ぐらいのお子さんの熱は、インフルエンザでないことが多いのだが、逆に咳がひどい気管支炎やRSウイルスなども多くそれもしんどそうだ。
毎年この時期は、風邪が流行するのだけど、今年はそれにインフルエンザが加わっているので、ほんまに大変だ。

画像(143x105)

右が隔離室の扉

 当院では、インフルエンザ疑いの方は、隔離室で診察するようにしているのだが、4つしかないので、すぐに一杯になる。
 とにかく先にすぐに隔離室のインフルエンザの方を診察しないと間に合わないのだ。
したがって、インフルエンザ以外の方がいつもより待ち時間が長くなっていて、本当にごめんなさい。

今日も隔離室はフル回転だ。
隔離室の扉のほうの第2玄関の靴が一杯になっているのも初めてみた。

画像(143x105)

隔離室

これ以上、インフルエンザの方が増えたらとても間に合わなくなる。
他の医院でどうしているのか聞いてみた。

Aクリニック:とりあえず、隔離室で足りなくなったら、普通の待合室で、皆さんと1mぐらい離れてもらって、待ってもらっている。
Bクリニック:インフルエンザ疑いの人は、別のお部屋で皆一緒に待ってもらっている。その中には結局インフルエンザでない人もいたがしかたない。
Cクリニック:全く普通どおりに、皆さん一緒で診ている。どうせ学校や、外でうつるので、わざわざ医院で隔離してもしかたない。

いろんな意見があるけれど、私としてはできるだけ院内感染は避けたい。最近空気清浄機をさらに3台購入し、トータル6台になった。
Cクリニックについては、あんまりやと意見したが、小さい医院や隔離室がない所はしかたないのかもしれない。
休日診療所なんかは、構造上きっと皆一緒だろうなあ。

インフルエンザは飛沫感染なのでここまでしなくてよいかもしれないが、私は、もう少しできる限り隔離室との往復を頑張りたい。

それと、お熱やお咳のひどい方はできるだけマスクをして受診してくださいね。病気の方がマスクをすることは、他のお子さんへの感染を防ぐのにとても効果があります。

画像(108x180)・拡大画像(192x320)
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新空気清浄機


Posted by さかざきひろみ at 17時38分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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