2024年11月16日(土)
外来状況 [クリニック情報]
寒かったのに、今週はまた暑かったり。
季節がなかなか進まない。
そんな中、とうとうインフルエンザAが増えてきた。
近くの小学校で学級閉鎖。
他の学校や保育園でもちらほらでてきている。
来週やその次には大きな流行になっているかもしれない。
熱がでて翌日検査することが多いのだけど、
インフルエンザならそのときの検査で陽性になることが多い。
しかもインフルエンザのお子さんたちは、しんどそう。
それで、検査で陰性で、そのまま解熱したら、一般の風邪のウイルス。
その後も熱が上がり下がりして(朝に解熱するけど夜に熱がでる)咳がとってもひどくなっていく場合は、マイコプラズマであることが多い。
朝に解熱しているので、登園登校している方も多い。
夜の熱がさがらないときは、ぜひもう一度受診をお勧めしたい。
先日、フランフランにいったら可愛いオーナメントがたくさん。
どれも可愛かったけど、
その中で選んだのがこれ。
Posted by さかざきひろみ at 20時18分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年11月14日(木)
63番 五積散 [漢方製剤]
ごしゃくさん
身体の中に、気、血、痰、寒、食の5種類の病毒がうっせきするのを治すという意味。
構成生薬も多い。
温めて、血行改善してくれる。
当帰、芍薬、川きゅうという、四物湯の地黄以外が含まれる。
麻黄が入っているのも特徴。
冷房病や、冷えを伴ってあちこち痛い場合に処方する。
冷え症の人の不定愁訴にも有効。
防風通聖散の裏返しともいう。
防風通聖散は、熱証の人のたまった毒を取り除く。
五積散は、寒さのために頭痛、身体のいたみ、腹痛があるのを治す。
効能効果は慢性に経過し,症状の激しくない次の諸症:
胃腸炎,腰痛,神経痛,関節痛,月経痛,頭痛,冷え症,更年期障害,感冒.
なんと、かぜにも更年期障害にも神経痛にも有効らしい。
西洋薬にこのような効能効果のあるものはない。
実はまだ処方したことがないけど。
いつか、これが効く人にめぐりあうかも。
Posted by さかざきひろみ at 19時38分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年11月12日(火)
風邪をひきそうなら [漢方薬]
風邪をひきそうなとき、
ぞくっとして、なんとなく熱がでそうな感じ。
まだひいてないけど、ひきそう。
そんな時は、ぜひ漢方薬。
体力のある大人は葛根湯。
私の場合は、葛根湯を一気に2包。
漢方薬は、早めに多めにがよかったりする。
そして、熱いお湯にといて、生姜をすっていれることでさらに身体があたたまり、気持ちよく汗をかける。
これが大切。
寒気がとっても強いとき、ちょっと弱っているときは、
127麻黄附子細辛湯。
これは、麻黄+附子+細辛。
どれも身体を温めて痛みをとってくれる。
私は、自分の脈が弱っているときはこちら。
これも、熱いお湯に入れて飲む。
元気なお子さんは、風邪をひきそうというのがわからない。
したがって、熱がでてすぐに㉗麻黄湯。
できたら、あらかじめ自宅に常備してすぐに飲むのがよい。
しかも麻黄湯は風邪のウイルスが細胞内にとりこまれるのをブロックする作用もある。
あと、胃腸が弱くてメンタルが少し弱い人のかぜには、香蘇散。
これは、かぜで憂鬱なときに気持ちもすっきりする作用もある。
ご自分にあった漢方薬をご自宅に常備しておくと、とっても役に立つ。
Posted by さかざきひろみ at 19時12分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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