2019年06月15日(土)
いっぱい [クリニック情報]
今週は、手足口病がいっぱい。
熱がでてすぐだと、まだのどにも手足にも水泡がでてないことが多い。夏風邪だね、もしかして明日発疹がでてくるかもとお話しすると、翌日手足にぶつぶつが出てくることが多い。
のどに水泡があって、手足口病かもとお話ししても発疹がでてこないのはヘルパンギーナ。
同じウイルスで、どちらにでもなる場合がある。
基本的には、どちらも夏風邪ウイルスで、有効な薬はない。
ただ、のどに水泡ができてしまうので、のどが痛い。
それでも少しずつ水分がとれるか、経口摂取ができるかどうかが大切。
どちらも解熱して、食欲が回復したら登園できるけど、感染力は2-3週間ある。したがって、感染のおそれはあるけど登園可能という変な証明書になってしまう。
大人はうつりますかとも良く効かれる。
ウイルス感染なので、やはり罹ることもある。
大人の人のほうが、しんどそう。高熱で手足の水泡がめっちゃ痛痒いらしい。痛くて歩くのが辛いっていうママもいた。
手足口病についてクリニックで説明しているお話し。
@原因は?
コクサッキーやエンテロウイルスなど、何種類かのウイルスでおこるので、何回もかかることがある。
A感染経路 飛沫感染
B潜伏期 3-5日
C登園はいつから?
症状があるときだけ感染力があるのではなく、元気になってものどや便から2-3週間ウイルスを排泄。罹っても症状がでない不顕性感染のお子さんもいる。したがって、お熱が下がって、咽の痛みもなく食欲が回復したら登園可能。
しかし、のどが痛くて、いつもどおり食べられない時は、熱がなくても、お休みしてね。
D何を食べさせたら?
噛まずに飲み込めるもの、ゼリー、プリン、アイス、とうふ、冷めたおじやなど。水分もごくごく飲むのは痛いので、スプーンで少しずつ。オレンジジュースはしみるよう。牛乳やカルピスウオーター麦茶などが飲めたというお子さんが多い。
E治療法
ウイルス感染なので、有効なお薬はなく、もちろん抗生剤も不要。
口が痛くて、水分も全く飲めないときは脱水になるので、点滴加療が必要。
漢方が飲める場合は、高熱の時は麻黄湯、のどが痛すぎるときは、黄連湯、桔梗湯や桔梗石膏などを処方。
Posted by さかざきひろみ at 18時13分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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