さかざKIDSブログ

2021年08月08日(日)

12歳以上の子どもの新型コロナワクチン [診療]

大阪市でももうすぐ、12歳〜16歳の方に新型コロナワクチンの接種券が配られます。
以前も、お子さんに対する新型コロナワクチンの記事をアップしましたが、もう一度まとめてみました。

10代のお子さんの新型コロナワクチンについての考え
@10代の健康なお子さんは、今のところは新型コロナウイルスに罹患しても、ほとんどが無症状また軽症と言われています。しかし罹患すると、10日間の隔離が必要になります。お子さんに感染させるのは、周囲の大人(家族や学校の先生など)なので、まず周囲の大人がワクチン接種することが大切です。
A高齢者と同居している、または接触が多い場合や、受験やスポーツの対外試合など予定が変更しにくい場合(感染により、塾に行ったり受験そのもの、対外試合などが不可能になるリスクを減らす)は、接種を考慮してもよいかもしれません。
B重度の基礎疾患のあるお子さんへのワクチン接種は、新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐことが期待されます。

健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染した場合のこと感染拡大予防等)とデメリット(副反応等)を本人と保護者が十分理解することが大切だと考えます。
以下はVPDのサイトから引用しています。

[感染によるリスク]
※ワクチン接種でこれらのリスクはほとんどなくなる
@軽症や無症状でも隔離が必要 
A隔離による予定の変更やキャンセル
B周囲へ感染を拡げるリスク      
Cまれに重症になるリスクがある
D日本では実態はよくわかっていないが、何らかの症状が持続するかもしれない

[ワクチン接種のリスク]

※局所反応や全身反応は接種翌日をピークに、ほとんどが1週間ほどで改善
@ 接種後の接種部位の痛みや腫れなどの局所反応
A 接種後の全身倦怠感、頭痛、発熱などの全身反応
B 接種後のアナフィラキシー、心筋炎・心膜炎 ➡ 非常にまれ 
C 長期的な副反応 ➡ 現在のところ懸念されていない

以下は、小児への新型コロナワクチン接種についての各学会の見解です。ご参考にして頂ければと思います。
日本小児科学会の見解 
日本小児科医会の見解
VPDを知って、子どもを守ろうの会の見解
子どもの新型コロナワクチン接種の考え方(ポイント)
子どもの新型コロナワクチン接種の考え方(解説) 

Posted by さかざきひろみ at 18時08分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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