2024年06月23日(日)
いつまで
外来では便秘で通院されているお子さんがとても多い。
便秘の定義は、排便が週2回以下、または便が硬くて苦痛をともなう場合。
しかし、毎日排便があっても、便が硬かったり、コロコロした便の場合も便秘になる。
毎日排便しているけれど、腹痛を訴えるお子さんのお腹のレントゲンをとると、お腹の中は便だらけということがよくある。このような隠れ便秘も結構多い。
便秘の治療は、まずはたまっている便をすべてだすことが大切。それから維持療法となる。
2歳未満は、ラクツロースシロップや酸化マグネシウム。
2歳以上はモビコールを処方することが多い。
これらの薬を飲んでも毎日でないときは、浣腸またはテレミンソフト座薬、レシカルボン座薬などを併用する。
モビコールを飲んでいると、順調に排便が見られることが多い。その場合、いつまで飲むのかがとても難しい。
便秘の治療を始めたら、薬は年単位で飲むことが多い。
大腸の一番下のお尻の近くに便が降りてきたら、うんちを全部だす習慣がつくまで薬が必要となる。
もともと、便をためる傾向になっていたので、便秘になったので、この便をためる状況を改善するのに時間がかかる。
理想は、常に直腸のところは、空っぽで、そこに便が降りてきたら、排便反射で直腸が収縮して、楽にウンチがでる。
それが確立されていないのに、薬をやめてしまったら、かえって薬を使う期間が延びてしまう。
まずは、薬を使って、規則正しく毎日ウンチをするクセをつけることが大切。
根気よく、すっきりウンチがでるまで頑張ろうね。
そのためには、便秘日誌もかかせない。
Posted by さかざきひろみ at 19時32分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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