さかざKIDSブログ

2008年05月18日(日)

ヒブワクチン [診療]

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 つい最近テレビで報道されたこともあって、外来で、ヒブワクチンについてよく質問される。
 「うちの子はヒブワクチンをいつ接種したらよいでしょうか?」
 このワクチン先進国で接種しないのは日本ぐらいだ。海外で生まれたお子さんたちは、皆接種している。日本でもやっと承認されて、この春から接種できる予定だったのに、何だか夏以降に延期されたのだ。がっかりだ。

 ヒブワクチンのこと、聞いたことない人もいるかもしれないのでここで少し説明を。

ヒブ(Hib)とは
 インフルエンザ菌b型のことで、冬に流行するインフルエンザとは全く別の病気。ヒブはお子さんの鼻や喉にいることがあり、何らかのきっかけで血液や肺に進入して髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎などの深刻な病気をおこす。
 日本では年間約600人のお子さんがヒブによる髄膜炎に罹っていると推定され、その約半分は生後6ヶ月から1歳までのお子さんだ。しかも罹患すると不幸な転帰をとったり、後遺症を残すことが多い。ほんとに恐ろしい病気だ。
 諸外国では、10年以上も前からこのワクチンが義務化され、Hibによる深刻な病気は激減している。 

 ヒブワクチン接種の時期は
ヒブワクチンの接種は生後2か月になったらできるだけ早く開始。最初の接種は1〜2か月の間隔で3回行い、1年後に追加を1回で、合計4回接種。
 生後7ヶ月から1歳未満で開始の場合は、最初の分を1回減らした2回+1回の合計3回。
 1歳〜4歳で開始する場合は1回接種のみ。5歳以上は接種しなくてもOK。
 私は、ワクチンが入手できれば一日でも早く接種開始するつもりだ。その際はHP、院内掲示などで、いち早くお知らせしますね。

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 最後にちょっと難しいけど、
 ちなみに、乳児の細菌性髄膜炎原因はヒブが6割で3割が肺炎球菌による。現在日本で認可されている肺炎球菌23価ワクチンは脾摘などのハイリスクの人たちが対象で、抗原量が多く局所反応が強い。乳児にも安全に接種できる肺炎球菌7価ワクチンが開発され、米国では2000年に乳幼児および児童に認可され、現在は定期接種になっている。日本では現在、治験が終了し承認申請がされ審議中とのことだ。ほんとに日本は医療先進国なのにワクチンに関しては、後進国だ。

Posted by さかざきひろみ at 08時46分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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