2021年08月03日(火)
PAPP?? [診療]
外来で便秘治療をしているお子さんはとっても多い。
うまく軽快するまで、年単位。
2歳以上はモビコールを飲んでくれている。
お腹痛くなるときは99小建中湯を併用。
ただ、なかなか毎日排便できないケースも多い。
モビコールを毎日飲んでいても2-3日に1回。
こんなときは、PAPP!
これは、便秘の大家、横浜市東部病院小児肝臓消化器科の十河剛先生のことば。
PAPPとはPlan and Perform Active Poo。
Plan for Active Pooとは、朝と晩、食後にトイレに行く時間を作る。
Perform Active Pooとは、便意がなくてもウンチがでない日の夜はトイレで排便する。
便秘のお子さんは、直腸が拡大していてたくさん便をためることができる。だから、計画的にトイレに行くことが必要。
3歳ぐらいで、おしっこはトイレでいけるけど、ウンチはオムツでしかでないというお子さんもとっても多い。この子たちは、なかなかトイレにいけないけど、排便がスムーズになってくると、だんだんトイレにでウンチがでるようになる。そこがまず最初の目標となる。
十河先生の山本五十六元帥式トイレットトレーニングのコツは、
やってみせ➡自分がするときに一緒にトイレに連れて行ってみる。
言って聞かせて➡絵本などを使って、ウンチのことを子どもと話す
させてみせ➡トイレに連れて行って、まずは座らせてみる
ほめてやらねば➡できたら褒めてあげる。できなくても叱らない。褒め方は色々、便秘日記にシールを貼ったり、ハグしてあげたり、チューしてみたり。
人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
便秘も奥がふかい。
毎日、便を楽にだすというのは、とっても大切。
目指せ、「早寝、早起き、朝うんち!」
Posted by さかざきひろみ at 16時48分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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