2024年12月10日(火)
65番 帰脾湯 [漢方製剤]
きひとう。
帰脾湯の脾は胃腸機能のこと。
胃腸が弱く疲れていて、精神状態が安定しないとき。
さらに貧血もありそうな人の漢方薬。
不眠、動悸、健忘、不安、おどおどするなど色々な症状に効果がある。
人参と黄耆が入っているので、補中益気湯と同じ参耆剤。
胃腸機能改善の基本の四君子湯が含まれる。
遠志(おんじ)というのは、精神安定効果もあるし物忘れにもよい。
OTCで物忘れの薬として遠志が販売されている。
同じタイプでイライラがあったりするときは、137加味帰脾湯。
帰脾湯に柴胡と山梔子が加わると加味帰脾湯になる。。
私は加味帰脾湯の方をよく処方するが、高齢や冷えが強い人には帰脾湯のほうがよいらしい。
お庭のイロハモミジがやっと色づいた。
今が一番きれい。
Posted by さかざきひろみ at 19時14分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年11月21日(木)
64番 炙甘草湯 [漢方製剤]
しゃかんぞうとう。
体力がなくて乾燥傾向にある人の動悸に対する漢方薬。
もちろん西洋医学的に不整脈などがない場合。
炙甘草というのは、甘草をあぶって乾かしたもの。
あぶると、元気にする作用、胃腸機能をよくする作用などが増強するとのこと。
地黄と麦門冬は潤す、麻子仁も潤し、さらに便通もよくなる。
阿膠(あきょう)はロバの皮で、止血作用もある。
基本的には、動悸に対する漢方薬だけど、どちらかというと自律神経失調などがあまりない場合。
精神症状がある場合は以下の漢方薬。
1)不定愁訴が多く月経関連トラブルがある人には㉔加味逍遙散。
2)体力があって、ストレスあり。不安とイライラ→K柴胡加竜骨牡蛎湯
3)体力がなくて、ビクビクして不安→㉖桂枝加竜骨牡蛎湯。
4)のどのつまり→O半夏厚朴湯
5)パニック→㊴苓桂朮甘湯+甘麦大棗湯
ハナミズキが赤に色づく。
爽やかな秋。
Posted by さかざきひろみ at 18時17分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年11月14日(木)
63番 五積散 [漢方製剤]
ごしゃくさん
身体の中に、気、血、痰、寒、食の5種類の病毒がうっせきするのを治すという意味。
構成生薬も多い。
温めて、血行改善してくれる。
当帰、芍薬、川きゅうという、四物湯の地黄以外が含まれる。
麻黄が入っているのも特徴。
冷房病や、冷えを伴ってあちこち痛い場合に処方する。
冷え症の人の不定愁訴にも有効。
防風通聖散の裏返しともいう。
防風通聖散は、熱証の人のたまった毒を取り除く。
五積散は、寒さのために頭痛、身体のいたみ、腹痛があるのを治す。
効能効果は慢性に経過し,症状の激しくない次の諸症:
胃腸炎,腰痛,神経痛,関節痛,月経痛,頭痛,冷え症,更年期障害,感冒.
なんと、かぜにも更年期障害にも神経痛にも有効らしい。
西洋薬にこのような効能効果のあるものはない。
実はまだ処方したことがないけど。
いつか、これが効く人にめぐりあうかも。
Posted by さかざきひろみ at 19時38分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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