2024年12月12日(木)
冷えには漢方 [漢方薬]
だんだん冬らしく寒くなってきた。
今日は、まだ少しましかな。
外来にも冷えの漢方をとりくる方もちらほら。
西洋薬には身体を温める薬はないので、冷え症は漢方薬の独壇場。
冷えの保険適応病名がある漢方薬は以下の10個。
㉓当帰芍薬散㉔加味逍遙散㉕桂枝茯苓丸
㊳当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ㊽十全大補湯
63五積散 71四物湯 106温経湯
108人参養栄湯 118苓姜朮甘湯
もちろんこれ以外にも身体を温める漢方薬はたくさんある。
体質にあわせて選ぶのがいい。
私がよく処方するのは以下のとおり。
㊳当帰四逆加呉茱萸生姜湯 手足がとっても冷たいしもやけになる。
㉓当帰芍薬散 冷え症で、浮腫みやすい。貧血っぽい。めまいやたちくらみ。
106温経湯 冷え症だけど、手足はほてる。唇が乾燥しやすい。
㉕桂枝茯苓丸 足は冷えるが上半身は暑い。瘀血の症状あり。(便秘があれば61桃核承気湯)
㉔加味逍遙散 足は冷えるが上半身は暑い。ストレスあり。
この5つは、月経トラブルにも有効。
㊸六君子湯 胃もたれと冷え
118苓姜朮甘湯 腰から下が冷たい水につかっている感じがする
㉚真武湯→おなかが冷えて水様下痢便
F八味地黄丸→加老による冷え。腰痛。夜間尿。
127麻黄附子細辛湯 冷え症のかぜに。
とにかくすぐに暖まりたいとき
また、附子末といって、身体を温める生薬があり、これを他の漢方薬に加えることもできる。
例えば当帰芍薬散加附子や、当帰四逆加呉茱萸生姜湯加附子など。
これは、娘から誕生日にもらった温灸器。
冷えのツボは、三陰交や関元などなど。
Posted by さかざきひろみ at 19時09分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年12月10日(火)
65番 帰脾湯 [漢方製剤]
きひとう。
帰脾湯の脾は胃腸機能のこと。
胃腸が弱く疲れていて、精神状態が安定しないとき。
さらに貧血もありそうな人の漢方薬。
不眠、動悸、健忘、不安、おどおどするなど色々な症状に効果がある。
人参と黄耆が入っているので、補中益気湯と同じ参耆剤。
胃腸機能改善の基本の四君子湯が含まれる。
遠志(おんじ)というのは、精神安定効果もあるし物忘れにもよい。
OTCで物忘れの薬として遠志が販売されている。
同じタイプでイライラがあったりするときは、137加味帰脾湯。
帰脾湯に柴胡と山梔子が加わると加味帰脾湯になる。。
私は加味帰脾湯の方をよく処方するが、高齢や冷えが強い人には帰脾湯のほうがよいらしい。
お庭のイロハモミジがやっと色づいた。
今が一番きれい。
Posted by さかざきひろみ at 19時14分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年12月08日(日)
週末は
土日はまごっぴが大阪へ。
寒い日はかけっこ。
トランポリンに宝物さがし。
あっという間に私が隠した宝物を見つける。
爺が当直だったので、夕方からは彼と二人で公園へ。
紅葉が綺麗だった。
公園にいくと、ずっと遊んでられるね。
そして、今日はすごろくと折り紙。
一緒に作ったけど、結構上手だったのにびっくり。
右端の2つがまごっぴ作。
彼が帰った後、WEB講演の録画。
これで、年内の講演がすべて終了!
ほっと一息。
次は1月にリアル講演。
Posted by さかざきひろみ at 19時36分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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