2024年12月21日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今は、全国的にインフルエンザが猛威をふるっている。
当院の近くの小学校や中学校も学級閉鎖、学年閉鎖。

小さい赤ちゃんがかかることもある。
その場合は、たいていパパがもらってきて家族全員にひろがる。
家族全員でインフルエンザワクチンを接種されるところも多いが、なぜかパパだけは接種していないというところがわりとある。

今週はすべてインフルエンザA、一気に増えている。
感染症情報によると、AH1pdm09 が多く、AH3 も 検出されている。
となると、2回A型に罹ってしまう可能性もある。
そして、来年になるときっとB型も増えるだろう。

熱がでてすぐ来院される方もいるけれど、インフルエンザの抗原検査は、明らかに発熱してから12時間以上経過しないと陽性にでないことが多い。
検査キットも数に限りがあるものだし、何度も辛い鼻の検査をすると、お子さんたちはとても可哀そう。
検査は的確な時期にするべきだと思う。

あと、めずらしく水痘が増えている。
水痘ワクチンが定期接種になってから、ほとんど診なくなっていたのに。
ただ、ワクチン接種している方は、症状は軽い。
特に、水痘疹の治り方がとっても綺麗。
全く気付かず、ずっと登園していたお子さんもいる。
しかし、ワクチン未接種の水痘は、かなりひどく、痕が残りそうなぐらい。
水痘ワクチンは1歳になってすぐと、そこから3カ月以上あけて2回接種。もしかして、年長さんぐらいで3回目接種したほうがよいのかも。

そして、麻疹。
11/14にベトナムから帰国した大人が麻疹
11/23には、その人と飛行機で一緒にいた人が、観察期間に発症。なんとUSJにも行っていたとのこと。

さらに、関係なく12月の初めに、乳児が麻疹発症。
この子は、その前にベトナムに旅行していたとのこと。
ワクチン未接種で海外旅行にいくのは、やはり怖い。

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Posted by さかざきひろみ at 19時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年12月19日(木)

66番参蘇飲 [漢方製剤]

じんそいんと読む。

主役の生薬である人参と蘇葉から一文字ずつとって参蘇飲。

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胃腸の弱い人の風邪薬で、とくに咳に有効。
かぜをひきやすい人の予防にもなる。
妊婦さんのかぜなんかにもよく処方される。

虚弱な人の胃腸機能改善の代表漢方である六君子湯から蒼朮をぬいたものが含まれる。

前胡はセリ科の植物の根っこで咳に有効
葛根は首のこりをとる。

かぜぐすりだけどメンタルの改善にもよかったりする。

Posted by さかざきひろみ at 19時24分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年12月17日(火)

歯医者さん

定期的に受診している歯科検診。
1カ月に1回来てくださいと言われているけど、
だいたい2カ月に1回受診。

今回は、奥歯の表面の小さな虫歯が見つかった。
「痛くないですか?」と言われたのだけど、まだ全然。
「このままおいていたら、痛くなってしまうので、治療しますね」

この歯医者さんには、大学生のころからもう40年近く通っている。
70歳前ぐらいの先生で、とっても無口な先生。
だけど、信頼できるいい歯医者さん。
歯科衛生士さんも先生の奥様や、長年勤めている方たちばかり。
若いキラキラ女子はいない。

実は、うちの両親もここに通っていた。
母が施設に入った時、往診してくれる先生に入れ歯を合わせてもらった。
だけど、母は気に入らなくて、いつもの先生のところに受診したいと言っていた。
さすがに、母を連れていくことができずに願いを聞いてあげれなかった。今となっては、何としてでも母の思うようにしてあげたらよかったと思う。
ごめんね。

そういえば、小さいころは歯医者さんが怖かった。
おじさんが自宅の近くで開業して診てくれてたのだけど、
おじさんが無口でとっても怖かったのを覚えている。
ほんとは優しいひとなのだけど....。

歯が痛くなっても、「今治水(こんじすい)で治るから」と母に言っていたのを思い出す。
今も今治水ものはあるのだろうか??

ネットで調べたらちゃんと販売されている。
中身は、チョウジ油、フェノール、dl-カンフル、ケイヒ油、
l-メントール、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジブカイン塩酸塩、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル、サンシシチンキ。
どれも鎮痛作用。
チョウジ、ケイヒ、サンシシは生薬になる。

今は、歯が痛いときは、まずは110立効散(りっこうさん)を痛いところにあたるようにしてがりがり食べる。

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立効散の「立」が、すぐさま・たちまち・直ちに・というような意味。
したがって「すぐに効く薬」というネーミングになっている。
それでよくならないときは、もちろん歯医者さんへ。
でも結構、立効散でいけるからすごい。

Posted by さかざきひろみ at 19時29分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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