2024年02月10日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週もインフルエンザ。
B型が多いが、A型もちらほら。
毎週、ずっと増加傾向。

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年齢別には10−14歳がとても多い。

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今週がピーク??
小学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いですごいことになっているが、幼稚園や保育園はこれからかもしれない。

さらに、発熱後12時間たっているけどインフルエンザ陰性。
その後解熱して、再び発熱し2波性でおそらくインフルエンザだったのだろうというケースもある。

あと、めったにないが、インフルエンザと新型コロナの同時感染。
Cのラインはコントロール。
Sのラインは新型コロナ。
BのラインはインフルエンザB型。

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ヒトメタニュウモやアデノウイルスがでているところもある。
さらに、スギ花粉症も始まっている。

今日から連休。
罹ってしまった人も、かかってない人も、無理せずに、できたらゆっくりお休みしてね。

Posted by さかざきひろみ at 19時38分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年02月08日(木)

水が飲めない

水道水やミネラルウォーターなどの味のない水が飲めない、
冷たくない水が飲めないという子どもたちが増えている。

小さいときに、ジュースのような甘い味を覚えると、水やお茶を拒絶するような子も出てくる。さらに、常にジュースやスポーツドリンクを飲んでいると味のない水やお茶が飲めなくなる。

学校に持っていく水筒にも水やお茶がのめないので、スポーツドリンクを入れてもっていく場合もあるそう。

もちろん熱中症対策とか、胃腸炎で脱水傾向があるときは、経口補水液が必要である。
ただ、普段からスポーツドリンクを常用するのはあまりよくない。

たとえばポカリスエットは、100mlに6.2gの糖分が含まれる。500mlだと31gで、角砂糖6個
アクエリアスだと100mlに、4.7gの糖分なので、500mlで23.5g、角砂糖5個。

WHOが肥満防止のために定めた子どもの場合の1日の糖分摂取量の16gなので、これだけで超えてしまい、2型糖尿病のリスクが増えてしまう。さらに虫歯のリスクも。
実際に、肥満のお子さんたちはジュースが大好きで、これをやめるだけで、ダイエットできる場合もある。

しなし何よりも、万が一、地震などの災害時には、「味のない水」や「冷えていない水」を飲まなくてはならない。災害時に、一番身近にある水道水が飲めないと命に関わることになる。

お子さんが、全く水が飲めない場合は何らかの対策が必要かもしれない。なんと、「水苦手」を克服する訓練までしている小学校や幼稚園があるそう。
さらにご家庭でもみんなでお水を飲むということも必要かも。そして冷蔵庫には、ジュースなどは常備しないことも大切。
ジュースは特別なときだけね。

Posted by さかざきひろみ at 18時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年02月06日(火)

40番猪苓湯 [漢方製剤]

ちょれいとう。

尿トラブル、膀胱炎などの炎症に使用する漢方薬。

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五苓散とよく似ているが、五苓散は上半身の水毒に、猪苓湯はどちらかというと下半身の水毒に有効。

阿膠(あきょう)は、ロバの皮からとった動物性生薬。
潤す作用や止血作用があり、膀胱の炎症も抑える。
本物の阿膠は大変高価なため、現在エキス剤の多くは、ブタやウシ由来のコラーゲンで代用されている。

滑石は、ケイ酸マグネシウムで鉱物性生薬。
抗炎症作用、冷やす作用がある。
膀胱や尿道の軽度の炎症に対して効果があり、炎症の熱を、尿とともに体外に排出する作用がある。

膀胱炎には、抗生剤も必要だが、繰り返す場合とか無菌性膀胱炎とか、抗生剤のアレルギーで飲む薬がないときなどに出番がある。
小児科では、めったに活躍しないかな。

Posted by さかざきひろみ at 18時00分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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