2025年09月23日(火)
小児科でもニキビ治療 [クリニック情報]
外来でニキビについて相談されることも多いが、
かぜなどで来院されたときに、気になったので、こちらからお聞きすることもある。
「にきびのお薬とかはどこかでもらっているの?」
「いえ皮膚科に行こうと思っているのですが、なかなか行けなくて」
「処方しましょうか?」
「えっ、ここでも処方してもらえるのですか?」
そう、小児科でもニキビのお薬処方できます!
私自身が思春期のときに、ニキビがひどかった。
その当時より、今はいいお薬がたくさん。
ニキビにも色々種類がある
白ニキビ 皮脂や角質が溜まってできる。
赤ニキビ 毛穴がつまって、だんだん膨らみ皮脂に菌が繁殖し炎症が起こっている。
黒ニキビ 皮脂や角質がたまっているところの毛穴が開いた状態
黄ニキビ てっぺんに黄色い膿が見える状態。赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態。
瘢痕 炎症性ニキビがおさまったあとにできる。こうならないように早めの治療が必要
治療薬としては、処方することが多いのは以下の3つ。
ベピオは過酸化ベンゾイルで、アクネ菌の増殖をおさえたり、皮膚の古い角質を取り除く作用があって、毛穴のつまりを改善
デュアック配合ゲル=ベピオ+ダラシン(抗生剤)
エピデュオゲル=ベピオ+ディフェリン
ディフェリンは皮膚の角化を調節して、毛穴のつまりを改善。
かくた皮膚科クリニックの角田先生によると、
片側に炎症性ニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)が5個以下なら、ベピオ。
片側に炎症性ニキビが6個以上20個以下の中等症ならデュアック配合ゲル。
片側に炎症性ニキビが21個以上の重症ならエピデュオゲル。
しかし、これらはどれも皮膚への刺激でヒリヒリすることがあるのが難点。
その予防方法として、
少しだけ塗って大丈夫なら広げていく方法や、塗ってから5−15分後に洗い流す方法などある。
しかし、最近、ベピオウオッシュゲルというものが発売されて、これは、1日1回、洗顔後、顔に塗り、5〜10分後に洗い流せる。またベピオは身体のニキビにも使用できる。
もちろん、睡眠や食生活などもとても大切で漢方薬との併用も効果的。
Posted by さかざきひろみ at 06時59分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年09月21日(日)
おめでとう!
9月はまごっぴのお誕生日月。
婆はせっせと飾りつけ。
朝早くに、必死で風船を膨らませる。
そして、壁にはりつけ〜。
大変だけど、彼の喜ぶ顔を思い出し〜。
ご馳走の後は、爺と婆からのプレゼントの人生ゲーム。
ずっと前から大きな人生ゲームが欲しかったよう。
もう一つはLaQ (ラキュー) 。
これも保育園で作っていて、欲しかったよう。
本当のお誕生日当日には、ママの特製オムライス。
私も食べたけど、ほんとに美味しい。
今年は家族も増えてさらに楽しい。
Posted by さかざきひろみ at 18時34分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年09月18日(木)
83番 抑肝散加陳皮半夏 [漢方製剤]
1カ月ぶりに漢方製剤のお話。
今回は、よくかんさんかちんぴはんげ。
小児科領域でも、よく処方される薬。
54番抑肝散に陳皮と半夏を加えたもの。
陳皮+半夏は胃腸機能を改善させる。また精神安定作用もあり、また身体の水のバランスもよくする。
効能効果は、虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:
神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症。
抑肝散は中国の明の小児科の教科書が原典。
抑肝散加陳皮半夏は、日本の江戸時代に作られた薬で、日本人向け。怒りをうまく表現できずに、ストレスをためて胃腸が弱ってしまうタイプ。
なんとなく、こちらの方が味も美味しい。
抑肝散症で、イライラ、神経質、多動だけど、食が細くて痩せている胃腸が弱い人。また、また、怒りや興奮が長く続くと、疲れて胃腸が弱ってくるので、経過が長い人。
赤ちゃんから大人まで幅広い年齢で処方が可能。
Posted by さかざきひろみ at 19時19分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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