2024年05月26日(日)
脳と腸
脳腸相関(のうちょうそうかん)という言葉がある。
脳と腸は互いに影響を及ぼすという意味で、
たとえば、ストレスがあると、腹痛などお腹の症状がでる。
また、便秘などの腸の調子が悪いと、心のトラブルを起こすことがある。
腸は、第2の脳ともよばれていて、たくさんの神経が集まっている。この神経は脳にもつながるので、お互いに影響しあう。
片頭痛と過敏性腸症候群は、同じ遺伝子に問題がある。
その遺伝子はセロトニンに関係している。
このセロトニンレセプターは8割が消化管にあると言われている。
この二つを併発している人も多い。
片頭痛のトリプタン製剤を飲むと過敏性腸症候群の症状も軽快する人がいるそう。
さらに、腸内ではセロトニンの原料となるトリプトファンが合成されている。これは、メラトニンの生成にも関係しているので、腸内環境の悪化は睡眠障害にもつながる。
慢性頭痛の診療ガイドラインに、頭痛に有効な漢方薬として、以下の5つがある。
㉛呉茱萸湯
82桂枝人参湯
47釣藤散
@葛根湯
P五苓散
上から3つは胃腸機能を整える作用が多い。
胃腸をよくすると、頭痛も軽快する。
お子さんでも99小建中湯を飲むと頭痛が治ったケースもある。
小建中湯もまさにお腹の薬。
また、便秘が軽快したら頭痛も良くなることが多い。
漢方薬は胃腸機能を改善する方剤が多い。
昔の人は、脳腸相関を知ったのかもしれない。
Posted by さかざきひろみ at 19時16分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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