2024年07月04日(木)

55番 麻杏甘石湯 [漢方製剤]

まきょうかんせきとう。

保険適応病名は小児ぜんそく、気管支喘息。
したがって、気管支炎とか上気道炎では保険が通らない可能性があるので要注意。

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麻黄湯にとてもよく似ているが、麻黄湯の桂皮が石膏に変わっている。

麻黄+桂皮は汗をかかせて、解熱効果
麻黄+石膏は、解熱効果と汗を止める作用。

麻黄+杏仁は咳を止める作用もある。

また石膏は、清熱作用が一番強い生薬。
熱が高いときには、より一層効果があるかも。

私がよく処方するのは、麻杏甘石湯+桑白皮の95番五虎湯。
こちらの方が、抗炎症作用が強く、また喘息でなくても咳という病名があれば保険適応となる。

そして、何といっても五虎湯には錠剤があるから便利。

Posted by さかざきひろみ at 19時11分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年06月25日(火)

54番抑肝散 [漢方製剤]

よくかんさん。
とってもメジャーな漢方薬。

抑肝散は肝を抑えるという意味の薬。

東洋医学の肝は、精神安定、自律神経の調節、感情のコントロールをするところ。
抑肝散はその肝が高ぶって、興奮したり、怒ったり、イライラしたりする精神症状を抑えるという意味がある。

もともとは、明の時代の小児科の教科書、保嬰撮要(ほえいさつよう)に子どもの夜泣き疳の虫に有効と記されている。

また、子どもの夜泣きや疳の虫がひどいと、お母さんもイライラしてしまい、それが子どもに伝わりさらに悪化するために、お母さんとお子さんが一緒に抑肝散を飲むとより一層効果があると記されている。これが有名な母子同服。

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現在では、子どもだけでなく、老人の認知症にもよく処方され、子どもから老人まで幅広く処方されている。抑肝散はグルタミン酸系やセロトニン系の中枢神経系に働き,興奮の抑制に作用することがわかっている。ほかにもレム睡眠とノンレム睡眠のバランスをとって、睡眠の質がよくなるともいわれている。

臨床応用としては、不眠症、夜泣き、チック、神経発達症、多動、泣き入りけいれん、疳の虫などたくさんの出番がある。
さらに、身体表現性障害、疼痛性障害などにも処方されている。

柴胡(サイコ)は精神的な緊張を和らげる。釣藤鈎(チョウトウコウ)は、 高ぶった精神をおさえ緊張からくる筋肉痙攣を和らげる(興奮を鎮める作用)。
当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)は、血行を改善する。蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)は水のバランスを整える作用。甘草(カンゾウ)は、緊張を和らげ、他の生薬との調和をする。まさに、気血水の絶妙なバランスのとれた薬。

抑肝散が必要な怒りや興奮が長期化すると、胃腸が弱って、疲れてくる。したがって、慢性的に経過しているタイプ、もともと虚弱タイプには、抑肝散加陳皮半夏のほうが有効であることが多い。実際こちらの方が味が飲みやすい。

Posted by さかざきひろみ at 18時37分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年06月18日(火)

53番疎経活血湯 [漢方製剤]

53番 そけいかっけつとう

筋肉痛、関節痛、腰痛、神経痛に対する漢方薬。

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疎経は、血管内の血流が阻害されているところを疎通させるという意味。
活血とは、血液の流れを順調にするという意味。
だから、疎経により活血する薬ということで、「疎経活血湯」という名前になっている。

めっちゃたくさんの構成生薬。
なんと17種類。防風通聖散が18種類で一番多いのでその次となる。

血の巡りをよくする四物湯がそのまま含まれている。
さらに、水のめぐりもよくする生薬も含まれる。
他にも鎮痛作用、滞った血液の流れをよくする作用など、色々たくさん。

この薬は、整形外科領域の痛みによく使われる。
どちらかというと腰より下の痛みに対する薬。
傷んだ組織を治しながら、痛みをとるイメージ。

急性期の痛みには、麻杏よく甘湯、慢性期には、薏苡仁湯。
そして、もっと経過が長く、病変が深いときは疎経活血湯。

Posted by さかざきひろみ at 17時40分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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