2024年01月11日(木)
37番 半夏白朮天麻湯 [漢方製剤]
久しぶりに漢方製剤のお話。
1番葛根湯から説明して1年たつけど、まだ37番。
今回は、はんげびゃくじゅつてんまとう。
漢字は難しいけど、簡単に言うと虚弱な人の頭痛とめまいの薬。
12個の生薬から構成されている。
いっぱいあって、なかなか構成を覚えるのは大変。
人参+黄耆が含まれているので、補中益気湯の仲間。
補中益気湯のめまいバージョン。
また六君子湯の8つの構成生薬のうち甘草と大棗以外がすべて含まれる。
したがって、胃腸虚弱の人むき。
イメージとしては、胃腸が弱いひ人で、倦怠感があって、めまいや頭痛がある人。
一番メインの生薬は天麻。
これは、頭痛とめまいに有効。
起立性調節障害の漢方のファーストチョイスとも言われているが、粉しかなくて、飲みにくいのが少し残念。
五苓散、苓桂朮甘湯でもいまいちのときに、「苦いけど飲める?」とお話して、処方している。
他にも、京大病院婦人科の江川美保先生が、PMSD(月経前不快気分障害)で、胃腸が弱く、どんな薬も飲めなかった人で、この37番がよく効いたという話をされていた。
Posted by さかざきひろみ at 19時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年01月09日(火)
初雪?と独り
今年の初雪は新幹線の中から。
同じ関西なのに、滋賀県は一面の雪。
新幹線は少し速度をおとしていたけど、予定時間より9分遅れぐらいだった。
名古屋は、晴れ。
もちろん雪など全くない。
まごっぴたちと、東山動物園へ。
ここはとっても広い。日本で2番目の広さで60ヘクタールもある。天王寺動物園は11ヘクタールなので、約6倍。
そこを走る走る〜。
ミニ遊園地もある。
コーヒーカップを彼はぐるぐる回す。
婆も目が回る。
このブランコの乗り物、めっちゃ高くなって婆は怖かった。
彼は「平気だよ」
気温は低かったけど、基本ずっとまごっぴと走っているので、それほど寒くない。
おうちに帰ってからは、すごろく。
普段、彼は、1人で、お人形さんたちと一緒にやっているらしい。そういえば、娘もお人形さんたちと独り遊びをよくしていた。
そしてトランプ。
今は七並べが好きらしい。
私は彼とお昼寝するときが幸せ。
ぎゅっと私にしがみつく。
色々お話してからおねんね。
彼は、とっても暖かい。心も温かくなる。
1/8はまごっぴたちと一緒だったが、
主人は1/5-1/8まで、東京に学会で不在のため3日間は独り。
食べてくれる人がいないと、ご飯を作る気がしない。
毎日、お鍋で白菜と鶏肉程度。食べるのも面倒になる。
なんか、母が一人になってから、あまり食べなくなった気持ちがわかるような気がした。
きのう主人がかえってきて、なんかとても嬉しかった。
ずっと元気でいてね。
Posted by さかざきひろみ at 18時05分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年01月07日(日)
七草がゆ [漢方薬]
今日は、七草がゆの日。
お正月のご馳走で疲れた胃をいたわって、新年の無病息災を願う日でもある。
いつも、パパと一緒に食べるのだけど、彼は学会で東京。
ひとりで食べて、パパの分は冷凍して帰ってきてからたべてもらおう。
クリスマスからお正月にかけて、ご馳走を食べる機会が多いから、胃の調子が悪い人も多い。
そんな時、西洋薬でもいいけど、漢方薬にも胃もたれによい薬がたくさんある。
胃もたれによい代表的な漢方薬は、
M半夏瀉心湯と㊸六君子湯。
はじめの5つが同じ生薬。
違いは、半夏瀉心湯は、冷やす生薬(青色)の黄芩と黄連が入っている。
六君子湯は温める生薬(赤色)がメインで、青がひとつもない。
どちらかというと、半夏瀉心湯は体力があって、食べ過ぎで胃もたれしているタイプ。胃の熱をとるといわれていて、口内炎にも有効。味はとっても苦いけど、錠剤がある。
六君子湯は、冷えが強く、虚弱な人が胃もたれしている。
体力のない人むけの漢方薬は比較的甘く飲みやすい。
他にもよく似たものに、69茯苓飲というのもある。
これは、幽門部(胃の出口)の緊張を緩和する。また、食道の運動を回復し逆流を解消。
㊸六君子湯は、胃の運動 の回復・貯留能・排出能を改善する。
六君子湯タイプで聞かないときは69茯苓飲へ。
さらに、116茯苓飲合半夏厚朴湯なるものもある。これは胃の症状があって、のどのつまり、のどの違和感や精神症状があるタイプ。
さらに胃痛には、安中散や柴胡桂枝湯など色々ある。胃カメラで何も異常がないとき、西洋薬の胃薬を色々飲んでも効かないとき。そんなときは漢方薬を試してみたい。
さらに、漢方薬は胃の症状だけでなく、心の不調も一緒に改善してくれることが多い。
Posted by さかざきひろみ at 18時58分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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