2024年01月18日(木)

色々ない [クリニック情報]

お薬の品薄がつづく。
何とか工夫してやりくりしていたのだけど。

インフルエンザ流行で、お子さん用のタミフルドライシロップがあと少し。
でも、在庫がゼロになったら、処方しないということではない。
大人用のタミフルのカプセルを外して、その中の細粒を分包することになる(脱カプセル)。
実は、これは大昔?タミフルドライシロップが発売される前に実際にやっていた方法。

粉薬にするために乳糖を加えているのだけど、脱カプセルしたタミフルは、とつてもまずい。
飲みやすくする工夫が必要になる。
漢方と一緒で、ココアとかアイスと混ぜると少しましかもしれない。

あと、困っているのは喘息のインタール吸入液。
毎月少しずつ入ってくるので、一度にたくさん処方しないことで、なんとかまだ在庫が残っている。

他にも、漢方薬は㉙麦門冬湯、109小柴胡湯加桔梗石膏、138桔梗湯、これらもたくさんは処方できない。

よくニュースで報道されている、咳止めのメジコンやフスタゾールの錠剤は、まだそれほど切迫していない。

さらに、昨日、麻疹風疹ワクチンの限定出荷のお知らせ。
2社あるうちの1社の出荷が停止したため供給制限がかかった。卸さんに問い合わせしたのだが、まだどれぐらい供給できるかわからないから、はっきり言えないとのこと。
すでに予約が入っている方の分はあるが、新規が難しくなるかも。入荷があれば、まずは、1歳で初めて接種されるお子さんを優先したい。

年長さんはすでに接種されている方が多いと思う。
だけど、まだの方は大阪市は3月下旬まででなく、あと1年ぐらい定期で接種できる。それまでには、限定出荷は解除されたらいいのだけど。

薬がない、ワクチンがない、検査キットがない。
色々不便がつづく。
ないものはないので、仕方ないが、とにかく早く安定供給されることを願いたい。

Posted by さかざきひろみ at 15時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年01月16日(火)

鼻からワクチン

外来では、インフルエンザとっても増えている。
A型もB型も。

それでよく聞かれるのは、
「今年のワクチンは何型が入っていたのですか?」

実はワクチンにはA型2種類とB型2種類含まれている。
これを接種すると、血液の中にインフルエンザウイルスに対する抗体(IgG)ができる。

ただ、インフルエンザウイルスは鼻の粘膜で増えて発症するので、ワクチンを接種してもかかる可能性がある。
ただ、ウイルスが血液の中に入って重症化することをブロックする役目はある。したがって、ワクチンの主な目的は重症化予防になる。

ところが、海外ではフルミストという鼻にスプレーするインフルエンザの生ワクチンがある。
(注射のワクチンは不活化ワクチン)
以前、当院でも海外から個人輸入して患者さんに接種していたことがあった。
そのフルミストは昨年3月に承認されて、おそらく今年の秋ぐらいから実際に日本で発売される予定となっている。
対象年齢は2歳〜18歳。
(海外のものは2歳〜49歳だったけど...。)
こちらは、鼻の粘膜でIgAというウイルスをブロックする抗体ができて、直接感染を予防できると言われている。

以前クリニックで、接種していたときは、注射でないので、結構評判がよかった。ただ、鼻水がたくさん出ているお子さんや、2.3歳で泣いてしまうとなかなか難しい。
また、きっと値段は注射のものより高価になるかもしれない。

だけど、注射が大嫌いなお子さんにとっては、痛くないので、優しいワクチン。

Posted by さかざきひろみ at 18時55分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2024年01月14日(日)

漢方薬も [漢方薬]

能登半島地震では、たくさんの方が被災され、多くの方が大変な避難生活をされている。
身体はもちろん心もつらい状況の方がたくさんいらっしゃるだろう。
心も身体も寒くて不安に違いない。

そんなとき、漢方薬が役に立つこともある。

今回、東洋医学会からそんな方たちへの漢方薬の活用についてメッセージがあった。

寒気、風邪のひきはじめ→@葛根湯
冷えと倦怠感→127麻黄附子細辛湯
体力低下→㊶補中益気湯または㊽十全大補湯
四肢末梢の強い冷感→㊳当帰四逆加呉茱萸生姜湯
冷えと食欲低下→㉛人参湯
鼻炎やのどのイガイガ(アレルギー症状)→R小青竜湯
イライラ→54抑肝散
不眠、不安→137加味帰脾湯
便秘→126麻子仁丸
下痢→P五苓散または㉚真武湯

私はお子さんむけに、甘麦大棗湯、小建中湯、抑肝散加陳皮半夏も加えたい。もちろん他にもたくさんある。

実際、東日本大震災で、避難所で漢方薬が活用され、体調管理に有用であったことが報告されている。
もちろん一刻も早い復旧が一番大切であるが、漢方薬も少しは活用できるということを知っていただければと思う。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 16時52分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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